赤橙黄緑さん
のうた一覧
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誕生日おめでとうって何通も届いたけれど喜べない歳
平成二十一年十月十六日
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だいすき。と、きみが言った瞬間にエビフライにすら嫉妬したっけ
平成二十一年十月十九日
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舞っていた。きらきらしてた言葉たち。わたしだけしか知らないけどね
平成二十一年十月十九日
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どう言えば正解だったかわからずに答え合わせもできないままに
平成二十一年十月十九日
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星空を呟きながら見上げてる流星待ちの願いはいくつも
平成二十一年十月二十一日
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お昼寝の邪魔をされた野良猫がゆっくりとのびしてから睨む
平成二十一年十月二十日
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ひっそりと消えゆくあかり人知れずいま販売機が終わりをつげる
平成二十一年十月二十日
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王様は裸なんだと気付いてて認めることを誇りが拒む
平成二十一年十月二十一日
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高架線向こうに広がる夕焼けの色に感じる秋が綺麗で
平成二十一年十月二十二日
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いつか見た気がする道を歩いてる。この先は確か・・・また同じ夢
平成二十一年十月二十二日
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新宿で見上げた空は立ち竝ぶビルの切れ間にかすかな夕燒け
平成二十一年十月二十二日
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冬の日の並んだ傘がものがたる二人の距離はそのままずっと
平成二十一年十二月四日
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降りだして積もった雪に丸ひとつ。そこで待って居たのでしょう
平成二十二年二月十七日
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ちぎってはパリパリ食べるキャベツから近づいてくる春を感じて
平成二十二年二月十九日
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真似してるだけじゃ追い越せないことを気付いているから背中をみている
平成二十二年二月二十日
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好きだよ。に気持ちがこもってないことを、知りつつ信じる悲しい嘘
平成二十二年二月二十日
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甲羅から顔を出すのを待つように見ているだけしかできないけれど
平成二十二年二月二十二日
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昨晩のカレー鍋がよみがえる。服が発する鍋屋のにおい
平成二十二年二月二十三日
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待っていた春一番が吹いたのに春服の用意まだで舌打ち
平成二十二年二月二十五日
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ぽっかりとあいたあなぼこ埋めるすべ わからないからうつ伏せで寝る
平成二十二年三月二十日
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