水仙さん
のうた一覧
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默々と牡蠣喰ふひとの口髭を凝視めし夜にゆけぬは悲し
令和四年八月八日
1
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室内に魚の戯る音のみが搖れる靜物畫のやうな朝
令和四年七月二十日
5
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黒揚羽二頭來たりてわが庭の向日葵の色ことに深まる
令和四年七月二十日
5
殊に…いつもと違って。ほかと違っ...
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波斯の更紗扇子に吹く風は微かに砂の香をも含めり
令和四年七月十九日
3
ペルシャへの憧れの気持ちをこめま...
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夏空は黒點のごとき鳥抱き兄は左目祕したきりとぞ
令和四年七月十七日
1
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粉粉の貝と砂子に横たはる男攫はむ黒き細波
令和四年七月十七日
1
海の日に向けて。
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明星よ導きたまへ敗れても敗れてもなほ我ら怯まず
令和四年七月十七日
6
明けの明星・ライトブリンガー・ル...
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ぬばたまの銹びぬいかりを水底へ沈めし夜の濡烏かな
令和四年七月六日
4
怒り・錨
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橘の餘薫滿ちたる夏の夜記憶に住まふ黒鳥は來たる
令和四年七月四日
3
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あぢさゐもみな倒るれば水無月の北斗七星何を杓ふか
令和四年七月四日
1
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窓一つ隔つるあの世幽かにも隊商の音のわれに聽こゑず
令和四年七月四日
4
六月、全く歌を詠めず。再出発です...
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雨とともに十二階より降るバッハ「インヴェンション」の不協和音
令和四年五月十六日
2
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夕暮れの街の紛れに何處よりしのぶ麝香鹿の誘惑
令和四年五月十五日
2
街中で気がつくムスクの香水の香り...
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禽獸の爪に囚はる心地して觸れし薔薇の太き棘かな
令和四年五月十三日
6
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音もなき空虚へ迷ふ萬緑の世界にいまだ信仰もせず
令和四年五月十三日
2
輝くこの日光の中に忍びこんでゐる...
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思ふべしヘリオガバルスの饗宴の死に至るほどの薔薇の花びら
令和四年五月十三日
3
ヘリオガバルス…ローマ帝国第二十...
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指先で撫づるは薔薇の若き棘花よりもなほ甘く匂へば
令和四年五月十二日
3
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人類の去りての後の花園で蔓薔薇ひとつ人馬像愛づ
令和四年五月十二日
3
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人馬像 その右脚の蹄より絡む蔓薔薇戀し戀しと
令和四年五月十二日
2
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曙のやうなる薔薇の花々に青年はまた誘はれてをり
令和四年五月十二日
4
久しぶりの投稿になってしまいまし...
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