きくゑさん
のうた一覧
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噛みちぎるバケットのはし温かく雨もあがりて今朝の幸運
令和三年九月二日
10
焼きたてのパンに運よく当たる&つ...
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鼠色の不機嫌な泡とき流す音のシャワー浴びつづけたい
令和三年九月一日
5
自分のご機嫌はじぶんでとるもの、...
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ひとの巣で毒殺されしハチのよう犯した罪が何か知らずに
令和三年八月三十日
7
迷い込んでしまったハチが瞬く間に...
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凍み氷る遠い星へとこの残暑とどけてとかすカラクリ欲しい
令和三年八月二十七日
6
一時涼しく秋めいてからの暑さはと...
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修復し天使あらわる絵画にも光と影がまたやどりけり
令和三年八月二十六日
10
来年修復後の海外初公開のようで東...
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人生を早送りして仰ぎみる偉大なロックドラマーの逝く
令和三年八月二十五日
13
若いころの好きなものがどんどん逝...
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まっくらな雲の裂け目に星ひとつ 忘れぬように彼方を思う
令和三年八月二十四日
4
星が死ぬとか生まれるとかの件を思...
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たらちねの母とシンクロ湯に潜り心音だけの孤独な世界
令和三年八月二十一日
6
朝湯にて頭をすっかり沈めている...
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夕暮れのみずうみで風にのる神様が水面すべりおりまい踊る
令和三年八月二十日
7
高いところから眺めるキラキラ下水...
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苔むす古木の柳に見つかりし 青い胡桃を踏んでいたこと
令和三年八月十九日
6
通勤途中、その谷に公園があるのは...
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まだ咲かぬ萩の活けるを巡らせて 気の散るばかり仕事にならぬ
令和三年八月十八日
7
活けたことない萩をどう生けたらい...
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子守する布袋葵の花が咲き 金魚のほうが長寿と気づき
令和三年八月十七日
9
初めてみたホテイソウの菫色の花、...
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静寂の朝に目覚めし熱のひく 生活音がとてもいとしい
令和三年八月十六日
10
微熱が続き伏せっていたのですが、...
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まっしろな雨降りやまぬ空眺め 細百合揺れる 初盆過ごす
令和三年八月十四日
7
テレビから次々に警報が流れ穏やか...
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搖り椅子を奪ひ奪はれ飼ひ猫が 午睡の邪魔を朝より勵む
令和三年八月十日
6
ロッキングチェアーの快適さを覚え...
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穂の混じる色の青田が悠々と 猛暑の午後に備えて眠る
令和三年八月十日
5
田舎道で道草を食いたいところ、朝...
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飼い猫がすり寄り甘え媚売れどイカ耳が言う ダッコハキライ
令和三年八月六日
7
お腹がすいていても抱っこは嫌なよ...
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ひさかたの ひかり放てしプラボトル 魔剣手にする勇者の歩む
令和三年八月六日
7
ペットボトルを持っているだけなの...
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おにぎりを結び損ねて紅芋かじる くちびる汚す子供のやうに
令和三年八月六日
5
糖度のたかい焼き芋はカラメルまと...
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退屈な会議が終わり抜け殻で 天ぷらそばを食べに行きたい
令和三年八月五日
7
いつもより長い会議に疲労困憊
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