綴迷停さん
のうた一覧
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その間合い人との微妙な距離感に戸惑いながらも向き合うしかなく
令和三年七月一日
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今日の月鮮やか過ぎて明るくて僕の嘘など全て見透かされ
令和三年七月二日
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窓の外そぼ降る雨のか細さはあの日の君の涙にも似て
令和三年七月三日
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尻切れのトンボのようなこの歌に縋るこの身の儚さを知り
令和三年七月三日
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今日の雨心の中の蟠り洗い流すに少し細くて
令和三年七月三日
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眠たき目こすりながらも空見つめ月の満ち欠けわが身を映し
令和三年七月四日
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僕は今歌人気取りて歌を詠み思いのたけをここに記して
令和三年七月四日
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ただ書いて置き去りにしたこの手紙心の葛藤表に滲ませ
令和三年七月四日
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夢遥か一寸先は蜃気楼この手すり抜け宙をさ迷い
令和三年七月五日
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殻あればでんでんむしと呼ばれしもなければなめくじとただ成り下がり
令和三年七月五日
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この文字を武器とし抱え戦えば誰かの胸に何かを残し
令和三年七月五日
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下手とても詠めなければ苦しくて歌人気取りて首などひねり
令和三年七月五日
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雨の中君と二人で町行けば一つの傘で触れる肩先
令和三年七月五日
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この夜を孤独噛みしめ迎えれば生み出す言葉なお淋しくて
令和三年七月六日
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うたかたの夢にこの身を任せれば頼りなき身の非力さを知り
令和三年七月七日
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一時のまどろみの中に垣間見た未来予想図現実を離れ
令和三年七月七日
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一人では生きて行けない人生を今更ながら肌で感じて
令和三年七月七日
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闇雲に綴る言葉の理不尽さ意味さえなさず角を際立て
令和三年七月八日
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人の輪に溶け込めないのかこの立場いつしかその輪形を歪め
令和三年七月八日
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朽ちて行く言葉の端を占えば明日の行く先見境のなく
令和三年七月八日
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