笑能子さん
のうた一覧
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黙々と水を打っては仰ぎ見る非情の空に真白な光
平成二十五年八月二十二日
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軽々と手玉に取って弄ぶ夏の名残のその喧噪華
平成二十五年八月二十一日
1
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繰り返す言葉の果てにただ一つ言葉を拾わぬその無責任
平成二十五年八月二十日
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御和算を繰り返しては切り崩す予算の果てに何処が見える
平成二十五年八月十九日
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夜の底アンモナイトの一眠り只羨まし茹りし日には
平成二十五年八月十八日
5
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マイ定義あちらこちらと掘り返し種播かぬまま耕さぬまま
平成二十五年八月十七日
3
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ぐったりと纏め疲れに身を任せ痛みを少し解いてみては
平成二十五年八月十六日
3
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そろそろり送りの用意はかりつつ火を切る背中のただ穏やかな
平成二十五年八月十五日
2
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出迎えはせめて出オチの無い様に静かな一献淡々薦め
平成二十五年八月十四日
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そろそろと岐阜提灯にはたきかけ迎え支度を静かに想え
平成二十五年八月十三日
2
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熱奔る都会の夏に死角なし創意工夫もどこまであるか
平成二十五年八月十二日
1
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淡々と事を終えては次を視る己の荷物は己で背負い
平成二十五年八月十一日
4
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事を為す暇も休みも細切れに器の加減を暫し量りつ
平成二十五年八月十日
1
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街中の百家争鳴扇風機効果の程を誰証明す
平成二十五年八月九日
2
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継続はやがて静かな波となる背中を観ていた人引き連れて
平成二十五年八月八日
4
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安らぎを与えぬ報せ目を惹きてしたり嗤いのただ跋扈する
平成二十五年八月七日
1
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この日々は余人の想いの上にある無駄にすまいぞ愛しく思い
平成二十五年八月六日
2
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一通り諸事を済ませて横になりせめて息だけ平穏無事で
平成二十五年八月五日
4
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誰が為の道楽なると常に問い地団太を踏み足下かため
平成二十五年八月四日
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怖きもの潜れど見えぬ人の底浮かび上がらぬ感情の底
平成二十五年八月三日
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