渡 弘道さん
のうた一覧
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秋風や昔々の悲恋かなこの赤この黃散る一話ずつ
令和三年十一月二十二日
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渋柿や吊るすその手も皺の入り限界集落秋の編
令和三年十一月二十一日
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ナポレオングラスに招く氷かな明りを消せば冴えるヴィエスオーピー
令和三年十一月二十日
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長袖のボタン解れて秋の入りテント畳んでアルバム綴る
令和三年十一月十八日
4
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バイカル湖別れのくの字雁高く下向くナターシャ上向く私
令和三年十一月十五日
2
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攻めに攻め興味持たれず撃沈と新たな女新たな笑い
令和三年十一月十四日
1
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消しゴムや愚作必殺ん十年力作しかと理臭くとなり
令和三年十一月十四日
2
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思秋期や落ち歯入れ歯になりにけり悟り開けず人生閉じる
令和三年十一月十三日
3
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紅褪せて葉織脱がせば樹袢無し去り行く君に凩踊る
令和三年十一月十二日
4
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コロナ禍や吹けば飛ぶよな処方箋賭けた命を笑わば笑え
令和三年十一月十日
2
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鏡餅大筆走り走りけり垂れる一滴広がる波紋
令和三年一月四日
3
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月冴えて煩悩一つボーーーンボーーーンノーボーーーンノー
令和三年一月一日
1
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最終美乱世に響く鐘の音微かな余韻新世界へと
令和二年十二月三十一日
1
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蕎麦喰えば歌が鳴る也大晦日紅と白との仁義なき戦い
令和二年十二月二十九日
3
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古館柱時計が永遠刻むワルツの調べ床にありけり
令和二年十二月二十八日
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見上げれば白い恋人顔撫でるその冷たさにその優しさに
令和二年十二月二十五日
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年賀状三枚減って筆下ろす褪せた革の住所録
令和二年十二月二十三日
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サンプラザ一泊20 0トイレ付こんな街にもメリークリスマス
令和二年十二月二十二日
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クリスマス物寂しげな旋律に静かな夜空静かな光
令和二年十二月十八日
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早雪や秋歌慌てて書の中今更見ても全然明かん
令和二年十二月十六日
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