卓さん
のうた一覧
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人の世の 刹那に追われ荒れ果てし 心求むは 草花のみぞ
令和四年七月七日
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狂おしく 見上げる望月黙するも 照らす光りに 心溶けゆく
令和四年五月十九日
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五月すぎ 春雨けむる 道の端に 藤棚ひかり 瞳澄ゆく
令和四年五月十七日
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代掻きの 畔に揺れてる菜の花に 秋を思いて 歌う早乙女
令和四年四月二十三日
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峰に吹く 冷たさまじる春風は 心を溶くも 身は固きまま
令和四年四月十一日
1
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冬すぎて 春告げ鳥は 歌えども 遠くの峰の 雪や融くまじ
令和四年三月二十二日
3
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ひたむきに 雪風しのぶ梅が枝は 咲く嬉しさに 笑みぞ浮かべる
令和四年二月三日
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白雪に 心の色を問われれば 赤き物よと風に託する
令和四年一月十七日
3
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つかの間に 梅へと繋ぐ雪椿 愛でては忘る 仇と思いつ
令和四年一月七日
5
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山里の 荒地広がりあばら家は 柿の実なるも 住む人ぞなし
令和三年十二月十三日
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笛の音も 山風にのり 谷ゆけば 渡る燕も鳴き答えけり
令和三年十二月十三日
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気は澄みて 刈田の上に鳥はゆく 実りの秋に 胸は高鳴る
令和三年十一月十八日
5
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秋ふかく 枯れ木は揺れて寒空に 散る枯れ葉より 儚き身知る
令和三年十一月十八日
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秋深き 花の季節は過ぎれども 春に咲きにし梅ぞ恋しき
令和三年十月二十九日
1
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山を師と 地に立つ我の胸熱く 吹く風の音に 剣は黙する
令和三年十月二十一日
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月の舟 静寂に浮かび思い乗せ 少なき星に 潤む夜風か
令和三年十月四日
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秋風に 草木は揺れて 髪ながれ 澄ゆく意気に 山は微笑む
令和三年九月二十三日
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照らされし この世の果ても我が身にも雲間の月は 語らず光る
令和三年九月二十一日
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曇りたる 天に構えし梓弓漏れる光に誇る安達太良
令和三年九月八日
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山すそに 霞湧き立つ時雨あと生き出づ木々に水ぞ立ち濡る
令和三年八月二十五日
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