草木藍さん
のうた一覧
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暗闇にぽつりぽつりと仄かなる明かり灯して梅の花咲く
令和四年二月六日
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色褪せた冬の山里陽が射して温もり添える静かな暮らし
令和四年二月六日
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夕暮れてわずかに碧さ残る空日脚の伸びてゆっくり歩く
令和四年二月四日
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紅梅の一気に咲きて春告げど風は冷たき如月の候
令和四年二月三日
9
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島影に沈む夕陽を眺めおり来るとき知れぬ人を待ちつつ
令和四年一月三十日
7
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梅の枝の小さな蕾鮮やかな紅を愛づ小春日和に
令和四年一月二十九日
8
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よき年や陽射し誘われジョウビタキ庭に来たりて梅の枝揺らす
令和四年一月一日
10
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葉を落とし冬に備える木蓮の天つく枝に固き蕾よ
令和三年十二月二十一日
9
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朧げに光る月あり今夜から雨の降るらしまた寒くなる
令和三年十一月二十一日
7
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時雨れば忙しきかな軒先の干し柿入れてまた干してなど
令和三年十一月十日
7
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ぴんと張る朝の空気を裂きながら走れば風の冷たき冬よ
令和三年十一月十日
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立冬の母の命日墓参り季節はずれの日射し背に受け
令和三年十一月七日
8
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穏やかな秋の日差しにつるし柿固き実緩み光透けゆく
令和三年十一月五日
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空低く細りし身横たえてうたた寝の月遅き夜明けに
令和三年十一月三日
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爽やかな風を楽しみ走る道きらめく海にすすきの揺れる
令和三年十月十五日
7
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秋なれど強い日差しに暑いねと交わす挨拶夏と変わらず
令和三年十月十日
5
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穂先立つ若きすすきは青空に風と戯る秋深む前
令和三年十月七日
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収穫を喜べぬ秋米価落つご飯一膳十円とかや
令和三年十月五日
5
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山際の白みはじめて長き夜のお役目ご免と薄れゆく月
令和三年十月五日
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少しずつ色づく稲穂秋の陽に黄金の海になるを待ちおり
令和三年十月二日
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