草木藍さん
のうた一覧
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ブラッシング気持ちよさげに身を任せ夢見る猫や秋晴れの午後
令和四年九月十日
6
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黒い雨数多の証言あるものを何故に認めぬ同じ被爆者
令和四年八月九日
5
広島では認められたものが長崎では...
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汲み来たるルルドの水を送らんと老女の声すコロナの孫に
令和四年八月五日
4
郵便局にて
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髪切れば心も軽し空晴れて色とりどりのポーチュラカ咲く
令和四年七月二十一日
7
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ひらひらと部屋に迷へる黒揚羽自由死するを弔うがごと
令和四年七月九日
7
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立ち上る積乱雲と青い空夏の盛りを七夕に見る
令和四年七月七日
6
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厚い雲空に蓋して蒸し暑し淀んだ空気人も無口に
令和四年七月六日
5
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煙り立つ雨に緑の滴りて生気の満つる山はよろこび
令和四年六月十五日
11
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帰り道ワインレッドの紫陽花にきれいですねと見知らぬ人が
令和四年六月十日
5
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六月の泥の色透く水張田青き早苗のそよぐを夢む
令和四年六月十日
7
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山際の赤く染まりて教会の十字を映すあかつきの空
令和四年六月七日
8
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爽やかな緑の風と潮の香と 梅雨入り前の初夏を楽しむ
令和四年六月二日
8
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黄昏に仄かな明かり灯すごと待宵草は静かに開き
令和四年六月一日
9
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再挑戦上手にできたきゃらぶきにテンション上がる雨の一日
令和四年五月三十日
6
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梅ちぎる 枝をかき分け 青い実を 葉っぱの陰に 探すは楽し
令和四年五月二十八日
9
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朝靄の東の空は朱鷺色に山は藍鼠やはらかきかな
令和四年五月二十四日
3
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捕らわれて俯く兵士疲れ果て家族のもとへ帰る日はいつ
令和四年五月二十日
9
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ふと匂う甘い香りはくちなしや道行く人をやさしくつつむ
令和四年五月十八日
9
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在宅の夫の会議や煩わし音を立てずに夕飯作り
令和四年五月十八日
6
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木の下を覗いて見れば青い梅大きくなりて収穫近し
令和四年五月十五日
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