草木藍さん
のうた一覧
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仄白く夜空に映る白梅の星にも見ゆる如月のころ
令和六年二月十六日
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悔しさをこらえる日々はもうやめて何かをさがすあてどなきまま
令和六年二月十二日
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花色は薄暮の空に溶けゆけどほのかに匂ふ梅の香やさし
令和六年二月八日
12
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春立てば日脚も伸びて切なさも少し和らぐ家路つくころ
令和六年二月六日
12
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木蓮の枝の間にシジュウカラ ネクタイしめてどこへ出かける
令和六年一月二十一日
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お煮しめと黒豆つくる大晦日お重に詰めて子の帰り待つ
令和五年十二月三十一日
10
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年末に訪ねてみれば墓仕舞いつながる人の遠くなりゆく
令和五年十二月三十日
10
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砂糖漬できぬさびしさ一周忌義母の柚子の木風に倒れて
令和五年十二月九日
10
柚子をいただいて帰ろうと思ってい...
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葉の落ちた枝の向こうの薄い青ちぎれた雲に冬の訪れ
令和五年十一月二十九日
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晩秋の刈田緑にひこばえの萌えて眩しいやわらかき陽に
令和五年十一月二十六日
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強風と激しい雨がやんだ朝濡れた葉っぱがやさしく光る
令和五年十一月十九日
9
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星月夜静かな夜の星の海波間漂い星と戯れ
令和五年十月十五日
5
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山里の夕陽の色の烏瓜朱の温もり深みゆく秋
令和五年十月十三日
12
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道端のかわいいピンクあかまんま子らとままごとしたいとすねる
令和五年十月十日
8
今のこどもも草でままごとしている...
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薄暗い朝の門口蜘蛛の巣に絡め取られて小さな悲鳴
令和五年十月九日
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蜘蛛さんよ、門のところに巣を張る...
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煙る山静かな雨と黄葉とピアノの音色 心溶く秋
令和五年十月八日
7
居間から見える景色、ラジオのピア...
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ひと夏の役目を終えた花ござを畳めば仄か藺草の香り
令和五年十月八日
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朝ぼらけ急に冷え込む神無月朝日の射せば温み届いて
令和五年十月六日
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天日干し刈田に柔し秋の陽よ稲に染み入り甘みと化すや
令和五年十月五日
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対岸の水面に揺れる街灯り暗い岸壁秋風寒し
令和五年十月四日
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