草木藍さん
のうた一覧
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古家の解かれた跡に月見草うすべに揺れて夏がまた来る
令和六年四月三十日
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ひと手間をかけたご褒美春の香を愉しむ厨つわぶきを煮る
令和六年四月二十二日
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茹でたものも売っていましたが、や...
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霧雨にジャスミン匂ふ夜明け前群れ咲く白のほのかに明し
令和六年四月二十一日
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はかなげな淡いオレンジふるふると空地に揺れるひなげし愛し
令和六年四月五日
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花冷えと春の嵐と曇天に見る人もなく震える桜
令和六年三月二十六日
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梅の枝に小さな雫見つければ今年の実り楽しみとなり
令和六年三月十五日
8
梅の実の赤ちゃんが。
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仄白く夜空に映る白梅の星にも見ゆる如月のころ
令和六年二月十六日
10
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悔しさをこらえる日々はもうやめて何かをさがすあてどなきまま
令和六年二月十二日
8
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花色は薄暮の空に溶けゆけどほのかに匂ふ梅の香やさし
令和六年二月八日
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春立てば日脚も伸びて切なさも少し和らぐ家路つくころ
令和六年二月六日
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木蓮の枝の間にシジュウカラ ネクタイしめてどこへ出かける
令和六年一月二十一日
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お煮しめと黒豆つくる大晦日お重に詰めて子の帰り待つ
令和五年十二月三十一日
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年末に訪ねてみれば墓仕舞いつながる人の遠くなりゆく
令和五年十二月三十日
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砂糖漬できぬさびしさ一周忌義母の柚子の木風に倒れて
令和五年十二月九日
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柚子をいただいて帰ろうと思ってい...
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葉の落ちた枝の向こうの薄い青ちぎれた雲に冬の訪れ
令和五年十一月二十九日
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晩秋の刈田緑にひこばえの萌えて眩しいやわらかき陽に
令和五年十一月二十六日
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強風と激しい雨がやんだ朝濡れた葉っぱがやさしく光る
令和五年十一月十九日
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星月夜静かな夜の星の海波間漂い星と戯れ
令和五年十月十五日
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山里の夕陽の色の烏瓜朱の温もり深みゆく秋
令和五年十月十三日
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道端のかわいいピンクあかまんま子らとままごとしたいとすねる
令和五年十月十日
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今のこどもも草でままごとしている...
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