草木藍さん
のうた一覧
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それぞれの喜怒哀楽を受け止めて送り迎えし線路は消えゆき
令和二年十一月十四日
6
線路が高架化されました。
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ひそやかに有明月と明けの星ふたり並んで何語るらむ
令和二年十一月十三日
6
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ありがたしボタンひとつで沸くお風呂ぬるき五右衛門震えし昔
令和二年十一月十二日
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原付は冷たき風のつきささるダウン出さねば冬はすぐそこ
令和二年十一月四日
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天高く気高き月の青白き光を浴びて我羞じらいぬ
令和二年十一月一日
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水害を免れし田を守りて新米届く夫の里より
令和二年十月二十五日
3
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新米は白く輝き甘き香す美味しき米を食す幸せ
令和二年十月二十五日
6
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雨の日は少し疲れて帰り来ぬ風呂に浸かりてしばしまどろむ
令和二年十月二十二日
3
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穏やかな秋の一日野に遊ぶここちよき風秋桜揺るる
令和二年十月二十一日
6
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休刊日配達なければ雨音も寝床で聴くはよきものなり
令和二年十月十九日
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オリオンの頭上にあれば今日も晴れ朝の暗きに仕事に出づる
令和二年十月十四日
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血の滲む足に刺繍の沓置ける優しき中国人にただ涙せり
令和二年十月十三日
3
聞いた話をそのまま詠んでみました...
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幼子と妊りし身で逃げ惑う引き揚げ体験語る人逝く
令和二年十月十三日
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古時計時を告ぐ音弱々しねじ巻く時を知らせけるかな
令和二年十月十日
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還暦もとうに過ぎしがむくむくと嫌な自分が頭もたげ来
令和二年十月十日
4
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また一人施設に入りて主なき家解かれゆく秋風寂し
令和二年十月八日
4
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歌詠むは楽しむためなり評価など気にするなかれ下手もまたよし
令和二年十月八日
5
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古き家解体されて土の香す人は戻らず荒地となるや
令和二年十月五日
4
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足痛めひととせなるもまだ癒えず治らぬものと半ば諦む
令和二年十月五日
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風に揺る薄桃色のコスモスよお地蔵さまに供えられてあり
令和二年十月三日
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