笑能子さん
のうた一覧
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諸々を一円二円と削りつつ帳尻合せて小山を築く
平成二十六年十一月十二日
3
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秋たわわ街中にてもふと感じ暫しあそんで休みを欲す
平成二十六年十一月十一日
2
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鉾持たず提灯持ちをせっつかす狡き将なら捨てられように
平成二十六年十一月十日
2
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彼是の疑心暗鬼の出所はそもそも思う心の中で
平成二十六年十一月九日
3
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目の前を己の総てと引き受ける決して重みに慣れない様に
平成二十六年十一月八日
3
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その指は己の総て知るものぞ赤の他人の筆跡でなく
平成二十六年十一月七日
2
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身を延べて毛布被って目を閉じてそれでも眠りは周回遅れ
平成二十六年十一月六日
3
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ふと気付く金木犀の頃も過ぎさても忘れた脇目の鈍さ
平成二十六年十一月五日
2
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深々と鏡に向かい礼をする我を過ぎたる誰かに向かい
平成二十六年十一月四日
5
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織り成した衣重なりて深くなる進化するなら重くはならず
平成二十六年十一月三日
2
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かちまけはくちかずだけできまるまいましてやしんなきいきおいなどで
平成二十六年十一月二日
2
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様々に年末年始の支度なる想いがあるならノウプロブレム
平成二十六年十一月一日
3
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都合良き万事が用意される筈は無く治しお直し愛しさ工夫
平成二十六年十月三十一日
1
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ひと掬い清水冷ますは無駄火照り六分の五の今年を過ぎて
平成二十六年十月三十日
3
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駄洒落なぞ口遊んでは漂々と浮かぶ振りしてもがいてみたり
平成二十六年十月二十九日
6
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とりあえず時に静かに空愛でて徒な気持ちは散らしておくか
平成二十六年十月二十八日
3
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玉葱茶飲み干しそして身震いしさても明日はと居直ってみる
平成二十六年十月二十七日
2
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公と私分けるは損得かそれとも己の頭上の剣か
平成二十六年十月二十四日
1
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上げ足を取り合う大人の背中みて素直に育つ子供の不在
平成二十六年十月二十三日
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覚悟なく放つ言葉のただ虚しそれが自由と誰でも言わぬ
平成二十六年十月二十二日
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