笑能子さん
のうた一覧
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その鏡果たして何を映しこむ望まぬ像もまた縁の果て
平成二十三年二月十日
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回線の向こうに見える惑乱をそっと閉じれば名も無き日々か
平成二十三年三月九日
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迸る人の想いのその熱さ闇夜の中の導きとなれ
平成二十三年三月十六日
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一言の確認だけでも安堵する無関心などもう装えず
平成二十三年三月二十四日
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斬新な言葉は敢えて探すまい必要なのは染み入ることば
平成二十三年四月九日
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虫干しの想いは色も鮮やかにまだ冷め遣らず静かに熱く
平成二十三年六月一日
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正しさでただ首絞める人の居て力加減の難しさ知る
平成二十三年八月二十日
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必死やなスパムメールの粘り腰道を変えれば偉業となるに
平成二十三年十月九日
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人の波秋空の下うねりゆく途切れを知らず行方も知らず
平成二十三年十月十二日
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ゆらゆらと秋の空気の底にいてそろりそろりとぬくもり探す
平成二十三年十月二十七日
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上からの目線と空虚な自我持ちて人を諭せど説得力無し
平成二十三年十一月十七日
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冷え冷えとただ冷え冷えと凝らせる芯なき言葉の雨とあられが
平成二十三年十一月二十六日
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様々な仕様も我の一面と割り切りながら世間を泳ぐ
平成二十四年二月二十四日
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淡々と己を謳え胸張って但し余人を害せぬ様に
平成二十四年四月十四日
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春眠と前置きしつつ惰眠する逃避と嗤う己も居るが
平成二十四年四月二十一日
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道楽か義務かとしばし迷えども笑顔の先を見たくて進む
平成二十四年四月十九日
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正論をひり出す前に香を焚くせめて届けや慰めとして
平成二十四年五月一日
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目の前の畳一畳持て余し仮想世界で千里を奔る
平成二十四年五月四日
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ばたばたと多忙な吾を繰り返し一巡してはまた気を取り直し
平成二十四年五月十四日
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お遊びの合間に潜む銭まねきすり抜け遊ぶただ手遊びに
平成二十四年五月十二日
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