笑能子さん
のうた一覧
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高尚を気取りし人の根の黒さ雪染めぬかとやや心配し
平成二十二年十二月二十三日
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一息の間に茶を喫す年の瀬かテレビの中よりある意味多忙
平成二十二年十二月二十二日
1
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日々の色刻一刻と冴え渡り密室遊戯も色褪せてゆく
平成二十二年十二月二十一日
1
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淡々と年の瀬迎える日頃なり晦日の喧騒静かであれば
平成二十二年十二月二十日
3
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言い訳の多忙に未だ陥らず活路は何時も足下にあり
平成二十二年十二月十九日
2
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空間も安らぐ為の要素なる心遊ばす隙間な故に
平成二十二年十二月十八日
4
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護るべき相手の姿見失い只の刃が虚しく光り
平成二十二年十二月十六日
2
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ふらふらと揺れる言葉に重み無くただ言質だけ降り積み終い
平成二十二年十二月十五日
0
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淡々と針を進めて行くばかり誰買うともなき糸を足しつつ
平成二十二年十二月十日
1
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冬の街愛でたきものの多く在り慈しみつつそろりそろりと
平成二十二年十二月八日
2
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年毎に積もりて重き反古の山消してしまえずただ迷いつつ
平成二十二年十二月七日
2
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積もり行く気持ちの澱のその中に誠の欠片が顔覗かせる
平成二十二年十二月三日
3
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必然は強く思えば涌き出でる多くの機縁に育まれつつ
平成二十二年十二月二日
4
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微笑みは行に非ずと心得る対価の果てに無きものなれば
平成二十二年十一月三十日
1
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積み上げる苦さ心の材となる散らさず寝かせ甘露を醸し
平成二十二年十一月二十九日
2
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憧れは衆人環視の舞姫や観られる為の磨きもなしに
平成二十二年十一月二十八日
2
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誠実は過ぎた背中に滲むものただ見栄え良き手際ではなく
平成二十二年十一月二十七日
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淡々と進めた歩み愛でる人その暖か味が支えともなり
平成二十二年十一月二十六日
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その文は何方の為に投げ入れる要る人にさえ届けぬままで
平成二十二年十一月二十五日
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沈黙は迷いの母と誰ぞ言うみそひと文字でも文成り立てば
平成二十二年十一月二十四日
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