笑能子さん
のうた一覧
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ひとかどの言葉は人斬るものならず己の欲を削ぎとるものぞ
平成二十三年二月十九日
6
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いそいそと春待つときめき幾久し縁のお陰と手を合わせつつ
平成二十三年二月十八日
3
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上げ下ろしそんな暇はあるまいに流した言葉の始末もせずに
平成二十三年二月十七日
2
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賢しらな裏読み返し何処行くその場の憂いを埋められもせず
平成二十三年二月十六日
3
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彼是と身を細くする算段も愉しみなくばいずれは飽きる
平成二十三年二月十五日
6
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梅の香も消し飛ぶばかりの無粋かな上塗りだけは只勇ましく
平成二十三年二月十四日
1
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在り様の型に嵌るも流される影は雄弁畏み畏み
平成二十三年二月十三日
1
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吾が事と想わぬからこそぞんざいな言葉飛交う気侭な桟敷
平成二十三年二月十二日
1
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巡り来る日々の息吹に背を伸ばし只前を向く唯それなりに
平成二十三年二月十一日
7
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その鏡果たして何を映しこむ望まぬ像もまた縁の果て
平成二十三年二月十日
5
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怒りとは斯くも愚かと目の当たり哂いし轍を自ら踏んで
平成二十三年二月九日
3
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人参の味ばかりを言う駆けぬ馬髀肉之嘆を知る智恵も無し
平成二十三年二月八日
3
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人が栄故ありてと知るこの身かな我は我よと空意地を張る
平成二十三年二月七日
2
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とんとんと縁が縁呼ぶ身の周り閉じて行くより愉しいから良し
平成二十三年二月六日
3
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淡々と夜半に息を潜ませて間合い算段吾が事忘れ
平成二十三年二月五日
1
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誰人の時間もハチロクヨンマルマル足りぬからとて余人は知らず
平成二十三年二月四日
1
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凍てつくは心の中か腸か溶媒欲す牧人の群れ
平成二十三年二月三日
1
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袖を振り人を招きて選り好み今も振るのは何方の腕か
平成二十三年二月二日
0
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愛される愛されないは僅かな差只見下すか只見上げるか
平成二十三年二月一日
4
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日々積もり其の来し方を露にす足跡深浅そして凹凸
平成二十三年一月三十一日
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