笑能子さん
のうた一覧
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ばたばたと酷き文月の過ぎ行きてただ見送るは数字の行方
平成二十五年七月二十九日
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じりじりと焼かれているのは常と言え夏の酷さが非情なるかな
平成二十五年七月二十八日
1
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苦も楽も己の中の一巡り循環さえもさだめの中に
平成二十五年七月二十七日
3
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吠え立てて未練がましく場に縋り如何なる意地の作用であるか
平成二十五年七月二十六日
2
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人の手は手水を漏らすものなれば用心重ねて又なお重ね
平成二十五年七月二十五日
2
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空白は己の外と考えて恐れ堕ちるな泥濘の中
平成二十五年七月二十四日
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想うこと積み重ねては熟れさせて静かな日々のその糧とする
平成二十五年七月二十三日
2
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入口をゴールと思う夏が過ぐ最期に門をくぐるは何方
平成二十五年七月二十二日
3
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人の背を気にする合間に追い越されその差埋めるはただ自分の歩
平成二十五年七月二十一日
1
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可能性端から捨てる事はせず微塵にした上再構成で
平成二十五年七月二十日
1
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一過性遺す遺るは縁のもの不届きならば誠届かず
平成二十五年七月十九日
1
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日々の中試行錯誤は途切れずに何時しか何かの酬いを返し
平成二十五年七月十八日
1
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人の背を見遣りて暫し物思う自縄自縛の価値観の群れ
平成二十五年七月十七日
5
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何気なく涼を求めて貌を換えそして静かに日々至り来る
平成二十五年七月十六日
2
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とりあえず出来る始末を片付けてそして一息甘酒を飲む
平成二十五年七月十六日
4
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屋根裏の夜中囃子に眉顰め舌打ち頻りの小人閑居
平成二十五年七月十五日
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ずるずると言葉を集め耳目惹き積み重ねては何残す無く
平成二十五年七月十四日
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彼是と翻弄されて人のつま言葉の中に己は埋もれ
平成二十五年七月十三日
1
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気休めの水一すくい生温くそれでも静かにのどを潤す
平成二十五年七月十二日
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地も茹り天日にやかれる街の中足を止めては一息ついて
平成二十五年七月十一日
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