笑能子さん
のうた一覧
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一区切り積み重ねては長き夜何処の門が開くだろうか
平成二十五年十一月二十九日
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ふらふらと目まぐるしきは冬の空それに輪をかけ人のこころも
平成二十五年十一月二十八日
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解き解す言葉の奥にあるものを流し込むのか味わい尽くすか
平成二十五年十一月二十七日
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季の境晴雨ランダムよく視ては横目でタオルの渇きを嘆く
平成二十五年十一月二十六日
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運と縁どちら奔れど幸ならずただ天秤の平らな如く
平成二十五年十一月二十五日
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安楽は何処と誰に問いましょかひと間ひと間を紙縒りで繋ぎ
平成二十五年十一月二十三日
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気紛れな寒暖計を一瞥しとりあえずはと好みを選ぶ
平成二十五年十一月二十二日
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兎に角も己の業を果たすのみいずれ見えるは鍍金に非ず
平成二十五年十一月二十一日
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隙間なら幾らもあるぞと示される滑り込めるかどうかは別に
平成二十五年十一月二十日
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伸ばしたる背筋のベクトル違えずに明日の傍を静かに眺め
平成二十五年十一月十九日
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テンションを秘かに上げる暇なる愉しむ為の熱をば溜めて
平成二十五年十一月十八日
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累積を厭う人ほど堆く借り物言葉を積み上げたるか
平成二十五年十一月十七日
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ゆらゆらと浮き立つ足の寂しさよその行く先を知るのは何方
平成二十五年十一月十七日
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傷つかぬ傍目は常に見下ろしの視線を寄越し責任回避
平成二十五年十一月十五日
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疲れた背そっと押すのは好奇心まだ見えぬもの又見たきもの
平成二十五年十一月十四日
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その紙を活かす殺すは勘次第ひとつ確かは騙りは無用
平成二十五年十一月十三日
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一瞬はただ一瞬と作用して続けなければ深くはならず
平成二十五年十一月十二日
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帳尻は知らぬ間に合うものでさすれば背中を押す力となる
平成二十五年十一月十一日
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日々の泡その泡ごとに違う色言葉は静かに重なり熟れる
平成二十五年十一月十日
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爪先の向く先々の示すものそれは確かに何かを繋ぎ
平成二十五年十一月九日
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