笑能子さん
のうた一覧
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粛々と進む真夏の温度計容赦の二文字をとっくに忘れ
平成二十六年七月十三日
1
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さて夏は本番なると貼りださる冷やし中華の消息通知
平成二十六年七月十二日
2
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颱風の行方ぼんやり気にしつつそろりそろりと雨戸を開ける
平成二十六年七月十一日
1
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為すだけの事を為したら待つだけよ悔いがどうのは神様サイコロ
平成二十六年七月十日
2
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空模様人の無力をまた告げて手の内見せずまたも悠々
平成二十六年七月九日
2
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淡々と己の路を踏むならば余人の腕なぞ先ずは要るまい
平成二十六年七月八日
3
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日々の中枯れる泉を惜しみつつせめて玉砂利せっせと洗い
平成二十六年七月七日
2
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黙り込む小心者を余所にして夏は静かにその歩を進め
平成二十六年七月六日
3
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空模様人の心と裏腹にあちらで怒りそちらで凪いで
平成二十六年七月五日
1
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とぼとぼと昔の夢をたずねては透けて見えたる嗤いに惑う
平成二十六年七月四日
2
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昔日の面影も無き陽炎にただ目を伏せて観て視ぬ振りを
平成二十六年七月三日
2
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群れ歩くオズの案山子か樵かなまず足下を見直し歩け
平成二十六年七月二日
5
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半年が最早過ぎたと苦笑いそれでも日々は割合平穏
平成二十六年七月一日
4
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他人の背は時に明るく見えるもの背負った荷物の軽重問わず
平成二十六年六月三十日
4
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行き戻る空の不穏を気にしつつ市は立ちゆく人々往還
平成二十六年六月二十九日
2
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気紛れな雨の気配やその不穏ひとの万能嗤うが如く
平成二十六年六月二十八日
1
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じわじわと水無月三十日の迫り来る何を為したかまた残したか
平成二十六年六月二十七日
4
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遠き雨わざわざ呼ぶ気も無いけれどせめて少しは近く!と思う
平成二十六年六月二十六日
1
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淡々と己の業を研ぐならば何時かは光もさすかと望む
平成二十六年六月二十五日
3
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爪先が未来をたどっているならば迷いは晴れる何時かとしても
平成二十六年六月二十四日
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