笑能子さん
のうた一覧
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ざくざくと編んだ運命身にまとい闊歩するのは時々寂し
平成二十六年十月二十一日
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切れ切れの時間をじっくり継ぎ合わせ何かを纏めてひと足踏んで
平成二十六年十月二十日
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万象は総て見通すものである揚げた刀のその錆さえも
平成二十六年十月十九日
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返す手でポンタポンタと打ち鳴らす鼓の革は総てを悟る
平成二十六年十月十八日
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泉とてそうそう枯れるもので無しだから一服喫んで待ちいて
平成二十六年十月十七日
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迷うなら啼いてみようかホトトギス喉が強張り乾かぬ様に
平成二十六年十月十六日
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解釈を介錯代わりにしたとしていずれ問われる刀の出所
平成二十六年十月十五日
2
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行間を騙らす人の背の虚し掬える水の濁りや如何
平成二十六年十月十四日
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尽くせる手打てる手探せば傍にありそれでも感じる面倒臭さ
平成二十六年十月十三日
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空模様未だ戸惑う事多くボタン調整遥かな未来
平成二十六年十月十二日
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憂きしずみ繰り返しゆく日々だけど吾がものなれば楽しくもあり
平成二十六年十月十一日
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戯れは賽の河原ですれば良い石を重ねる根気も無くば
平成二十六年十月十日
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天秤はご都合主義には出来ていず傾く分だけどちらか上がる
平成二十六年十月九日
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うえしたの柵もった渡世より己の指で最初の一手
平成二十六年十月八日
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主義主張大事なものであるけれど己のまことは通すべきかと
平成二十六年十月七日
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淡々と風の行方を読んでいるせめて静かに過ぎれば良いと
平成二十六年十月六日
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為すべきは静かに横を過ぎてゆく静かに笑んでさて肩捉まえ
平成二十六年十月五日
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些事あれどいずれ静かに過ぎてゆく遣るべき業を器量で熟し
平成二十六年十月四日
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幸運も不運もすべて吾がものと悟ってみれば総てが愛し
平成二十六年十月三日
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差し引いた少しの運も良しとする活かした分だけまだ伸びもあり
平成二十六年十月二日
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