山本克夫さん
のうた一覧
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三月の歌にあわせてフルートを菜の花売りが吹いている
平成二十三年三月二日
8
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口笛の空に渡ればあしたから春の海ならいいですね
平成二十三年三月二日
3
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ピンポンとチャイムを鳴らし春一番をお届けします笑顔ください
平成二十三年二月二十五日
4
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呼吸するようにあなたは夕暮れの言葉を歌にかえてみました
平成二十三年二月二十二日
3
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水色の音符でつづる波うちの高音部から歌いはじめる
平成二十三年二月二十一日
14
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美しいアルミニウムの断片を日が暮れるまで空に翳した
平成二十三年二月二十一日
5
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内側にむかって差し入れる指先のやさしいものにふれてください
平成二十三年二月二十一日
8
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星空があなたのためにあるようにブラネタリウムの台座を研く
平成二十三年二月十八日
10
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水道水、水道水 海だった頃の静寂を喉の渇きに教えておくれ
平成二十三年二月十七日
9
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悲鳴 ひとつひとつを薄紙に包んで月のひかりにさらす
平成二十三年二月十六日
10
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ただ空が問答無用に青いからあなたと共に飛行機雲だ
平成二十三年二月十四日
6
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終わりならあなたを拾う明け方の真白き羽根を持てる指先
平成二十三年二月十三日
7
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何れダウンジャケットの形をして優しく被う背中に出逢う
平成二十三年二月十三日
4
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限りなく野ばらであった片隅に花の種などのこせればいい
平成二十三年二月十三日
10
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閉じられたドアを見ている配達夫届ける為の理由なくした
平成二十三年二月十三日
5
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もう一度ハガキとなって受け入れる赤いポストの気持ちを探る
平成二十三年二月十二日
5
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夕べにはあひる隊長バスタブに浮かべて何処もとどかない海
平成二十三年二月十二日
3
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もう空がこんなこんなに赤いのは少女のための初恋かしら
平成二十三年二月十二日
3
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雪かきを終えてわたしはスコップと未来のような春を待ちゐる
平成二十三年二月十二日
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雪晴れの名も無き白をあつめては仔猫のような名前をつける
平成二十三年二月十日
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