山本克夫さん
のうた一覧
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雨音をわすれた午後の青空に鳩を解凍するのでしょうね
平成二十三年五月三十日
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雨がふる鉛のようなくるしみがちいさな傘を叩く たすけて
平成二十三年五月三十日
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指先がシャープフラット揺れながらもう黒鍵になってゆきます
平成二十三年五月二十七日
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ひびきから思い出せれば純白のギターを弾いてあの頃でしょう
平成二十三年五月二十七日
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忘れたら卵を抱いて生命のひかりのように集まりなさい
平成二十三年五月二十七日
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それはそれは判らない仕組みですが希望を放つ機械のスイッチ
平成二十三年五月二十三日
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晴れるといいね晴れならば土踏まずに教えてあげる土の感触
平成二十三年五月二十三日
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放たれて飛べるのですかどこまでも紙飛行機になってゆきます
平成二十三年五月二十三日
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新緑の午後の日射しにあの頃はテクノポップでしたお父さん
平成二十三年五月二十三日
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気が付くと蕾であったいもうとが花を咲かせる姿勢のようだ
平成二十三年五月十六日
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五月雨にわすれてしまうつかのまのあなたが空であった頃など
平成二十三年五月十六日
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女装家のあなたのひかる真夜中のガラスの靴の新宿二丁目
平成二十三年五月八日
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図書館を建てたのでしょう新緑を貸し出しカードの表にのせる
平成二十三年五月七日
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向日葵になりそこねては幾度なく向日葵ばかりの本を手に取る
平成二十三年五月七日
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明け方のドルフィンキックを得とくするイルカの歌の話をしよう
平成二十三年五月七日
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もう少し回してみれば始まりのティースプーンの銀河のひかり
平成二十三年五月七日
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窓際にすわりたいよねほら海が見えるとこまで青い電車の
平成二十三年五月七日
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いやあしたわたしがおわる直前に笑顔があればいいのでしょうね
平成二十三年五月五日
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夏空の青を証明したいから君のプールに高飛び込みを
平成二十三年五月五日
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もう一度はじめましょうね潮風の笑顔のような穏やかな朝
平成二十三年五月五日
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