艸介さん
のうた一覧
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たちくらむ 頭を振りつ歩を進む 医者につくまであと何里やと
令和二年九月三日
5
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涼しさによろこび勇み居を出づも 冷菓を買いてすぐに戻りき
令和二年九月一日
5
涼しいとはいえ歩けば暑い
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雨と陽と雷と雲、星空と 弔問忙しき夏の往生
令和二年八月三十一日
5
夏の天気が一斉に弔問に来た8月3...
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うつくしきものの溢るる巷にて きたなきを探す性ぞかなしき
令和二年八月三十一日
8
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挿げ替えてまた入れ替わり立ち替わる然して何も変わる事無く
令和二年八月二十八日
5
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煌々と光る画面に飛んで入る 迷羽虫を押し潰すとき
令和二年八月二十八日
2
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この三月 伸びに伸びたる叢を 刈る鋸の音に夏は暮れゆく
令和二年八月二十八日
8
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恋焦がれ頭を垂れて待ち侘びた 庭木を撫でる久方の喜雨
令和二年八月二十七日
9
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今日もまた日照る戸口にせめてもと 打つ切水に映る青さよ
令和二年八月二十六日
7
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戸をば開け土間を掃きたるその隙に 押し入りし蜂の顔を伺ふ
令和二年八月二十五日
9
一度刺されているから逆らえない
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太陽の熱と冠に嚇されし 苦しき夏を送り出しても
令和二年八月二十四日
3
広がる感染と広がらをない危機感を...
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内よりも涼しき外に吹き渡る風に響くは松虫なりけり
令和二年八月二十四日
5
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陽に灼かれ 汗水垂らし 舌を出し その報酬に蚋の口付
令和二年八月二十二日
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世界一うれしくないキス
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噛み合はぬ網戸を閉めてまた開けて 終ぞ閉まらず 網戸外れる
令和二年八月二十一日
1
溜息が出る
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遠い日に届くと信じ 伸ばした手 掴めずにまだ星を見ている
令和二年八月二十日
9
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産土の深きみどりの山々を眼に浮かべ息を吸うとき
令和二年八月二十日
5
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嗤はれて嗤ひかへしてまた嗤ふ いつしか哭きて哭くことに哭く
令和二年八月二十日
3
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その七日尽きて逝きける空蝉に 経を誦みたるつくつく法師
令和二年八月十九日
5
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知つていた夕立に濡る忘れ傘 明るき天に狐嫁入る
令和二年八月十八日
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碧き穂を揺らして渡る湿風に足を速める 耳に遠雷
令和二年八月十八日
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