艸介さん
のうた一覧
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如月のやはき陽射に音も無く 舞う風花の幻のごと
令和三年二月十八日
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凍雲は波を描きて洗濯板 今宵は空を濯ぎたるらむ
令和三年二月十日
10
波状雲というそうです
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束の間の暇に淹れしコーヒーの 足りぬ苦みにはたと手を止め
令和三年二月七日
11
何を慌てているんだと我に返る
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老猫は乾きし鼻を擦り付け 泪す吾になあと鳴きつる
令和三年一月三十一日
7
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「こころ」なる見えず触れぬ波の間に 揺られ今宵も行きつ戻りつ
令和三年一月三十日
4
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めづらしき睦月の雨後に誘われて 歩く私にまた雨が降る
令和三年一月二十七日
10
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鈍色の山に映ゆるは霧の白 その明暗に水墨を視ゆ
令和三年一月二十七日
5
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正中を過ぎてなほ身を切りたるは 霜柱さへ溶かぬ厳冬
令和二年十二月三十一日
3
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情景に動く心を詠まむとし 十七文字で止まる心よ
令和二年十二月十三日
6
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やる気出ず 出す方法を調べても 結局無為に読み流してゐる
令和二年十二月十三日
10
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言葉を弄し弄され持て余し 人は生きてる 生かされている
令和二年十二月四日
5
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脳内の鮮烈痛快悲喜劇は いついつまでも門外不出
令和二年十二月四日
5
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朝ごとに深まる冬に気圧されて また重くなる布団と瞼
令和二年十二月二日
7
人間でも冬眠したい
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紅 黄色 枯葉でさえも散り果てて ねむる山路に咲く茶梅よ
令和二年十一月二十七日
5
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換毛期 抜け毛散らしていつもより 猫は懐こくすねこすりけり
令和二年十一月九日
4
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針葉の常緑なる山並みに 斑を描き織る錦かな
令和二年十一月八日
8
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高曇り 鈍き川辺を切り裂いて 翔ぶ川蝉のその鮮やかさ
令和二年十一月六日
8
街中にも関わらず川辺でカワセミを...
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秋晴れに躍る心を抑えつけ 跳ねる鼓動にマスクをつける
令和二年十一月五日
6
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口を開く鱗の群れに阻まれて 鳴きつつ鴨は行きつ戻りつ
令和二年十月三十一日
3
手狭な池は大渋滞
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足音に口々を開け迫り来る 鯉を眺めつ暇を弄せり
令和二年十月三十一日
3
ようするにただボーッとしている
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