艸介さん
のうた一覧
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給湯の瓦斯のにほひに去来せむ 冬の教室 ストーブの熱
令和四年九月二十六日
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私の母校はいまだにガスストーブが...
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雲の色も 木々の黒さも 僕の影も きみが暴いた夜の輪郭
令和四年九月十日
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風をこそ刺さむと刃振り回し 風なぞ刺せずきみを喪ふ
令和四年八月三十日
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長雨も蝉らのこへも止みし日の 目覚めに聞こゆ秋のこへ哉
令和四年八月二十一日
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空つぽのプラツトホームを通り過ぐ 風が知らせる 雨がまた降る
令和四年八月四日
5
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蝉時雨に向かひ六連の弦を弾く 詩人の語るあの夏の日々
令和四年七月二十五日
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知らないはずなのに知っているよう...
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触れる手へ絡まるやふな青嵐に 雨告げられて書を閉じにけり
令和四年七月十二日
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あっちこっちの窓閉めなきゃ
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吾が耳を、吾が臓を、どうと打つ この風こそが故郷なりけり
令和四年六月二日
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翠緑の滴るごとき山々へ はるかに渡る風になりたし
令和四年五月二十八日
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夏、緑深まる山々の様子を”山滴る...
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気が付けば花散りにける軒先に 巣掛ける蜂の我の無きかな
令和四年五月七日
6
私は巣を作る蜂の心を知ることはで...
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春に酔ひ引つぱり出したタンブラーに 昨日と同じ珈琲の味
令和四年四月八日
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荒ぶ風に渦を巻きたる雲塊は 白日に咲く春の星雲
令和四年四月七日
2
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風絵筆 奔りて空を染めて往け 鈍に、黄金に、透くよな青に
令和四年四月七日
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見遣れども見遣れどもなほ降り止まぬ 弥生の雨に恋をしている
令和四年四月五日
6
カラカラの冬も嫌いではないけど、...
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昨日より西に向かひて沈む陽に 初鶯の声を届ける
令和四年三月十八日
4
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うたかたの潮騒に揺る夢のみち 引潮に醒む 明日もまた来る
令和四年三月十八日
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夢路が満ち潮なら娑婆は引き潮だ
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暦では春遠からじ此の頃に 火宅を煽る風ぞ冷たき
令和四年三月十日
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思し召すヒトのこころは氵に肖て 心火に触れば 忽ちに 嗚呼
令和四年三月十日
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麓にてはや咲きにける梅の香を 胸に残して雪を掻きぬる
令和四年二月十九日
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雪国ではないですが、だからこそた...
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氈鹿はシカ科かもしくはまさか鴨 しかし彼の鹿 ウシ科なりけり
令和四年一月二十七日
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「もし」とか「かも」とか「たら」...
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