やまざくらさん
のうた一覧
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花びらの 部屋ぬち訪なふ 昼下がり 君の傍へに 微睡みてあり
令和三年四月四日
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紅枝垂 万朶の蕾 詠みしより 早ひと年や 籠り居の日々
令和三年三月二十五日
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蝋梅の 苑に君の掌 あたたかき 玉響聴こゆ 金の鈴の音
令和三年二月十一日
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しろじろと 山河眠れる 真夜なりき 煌き渡る 満天の星
令和三年二月十一日
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はらはらと 想ひくづるる 夕べなれ 心の琴線 短調奏づ
令和二年十二月五日
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八百万 神集ひます 出雲なり ひたに祈りつ 柏手四つ
令和二年十二月五日
5
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木枯しに 目覚むる真夜の 寝ねがたく 出湯に恋ふる 君が温もり
令和二年十一月二十二日
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小春日の 窓辺に開く アルバムの セピアの写し絵 笑まふ父母
令和二年十一月二十二日
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暮れ残る アルプスの嶺 行く雁の 遠き旅路の 恙無くあれ
令和二年十一月七日
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淡き恋 秘めし女神湖 水澄みて 笑み若やかな 面影の君
令和二年十一月七日
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新米の 炊き立て夫に まづ供へ 秋桜揺るる 丘の日想ひぬ
令和二年十月十日
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百日紅 母校の跡の 碑に 偲ぶ面影 夕べ静けき
令和二年九月二十六日
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水芭蕉 雪解の水に 花影の 揺るる湿原 光編ねし
令和二年九月二十日
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大観の 無我の童に 逢ひし夕 憂き瀬の心 ほの涼やかに
令和二年九月十九日
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抱き来し 埋もれ火ひとつ 消ゆる無く 君の息災 ひたに祈りぬ
令和二年九月十二日
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二輪草 白き群生 風渡る 此よりは急登 槍の秀遠し
令和二年九月六日
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朝靄の 白樺林に 誘はれ 詰め草白き 夢幻を歩む
令和二年八月二十九日
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梢吹く そよぎも見えぬ 夕なれど 君とそぞろに 藍染浴衣
令和二年八月二十二日
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大雪渓 群青の空 峰遠し アイゼン響かせ 点と成り往く
令和二年八月十五日
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仰ぎ見る 古刹の 石段 幾星霜 杉の木立に 著莪明るめり
令和二年八月十五日
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