山本克夫さん
のうた一覧
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心音の透明度が増してゆく金星は静かな夜にひかるのですね
平成二十一年十一月二十日
5
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こんなくだらないひとごみはぬけだそう あるいは風を選ぶ
平成二十一年十一月二十日
1
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才能をひかりのようにかがやかせあなたの春は逝ったのですね
平成二十一年十一月十九日
11
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半透明な水いろで書くダイアリーうすく存在たちも途切れていった
平成二十一年十一月十九日
2
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輝いたことがうそのように晩年は田舎で暮らす年老いたスター
平成二十一年十一月十九日
1
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いずれ水中を泳ぐつもりでいるの魚類フォルムのハイブリット車
平成二十一年十一月十八日
2
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すこしずつグレーの雲がふえてきてまぎれるようにあゆむ街角
平成二十一年十一月十八日
5
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あまおとに同化するように一定のリズムで泣いているしんぞう
平成二十一年十一月十八日
3
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安心だと思う 加藤みどりがいつしんだって観月ありさがいてくれたなら
平成二十一年十一月十七日
1
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とんかつ屋の息子の婚カツ!って駄洒落だったのだろうかと今ごろ思う
平成二十一年十一月十七日
2
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ほんとうは何も知らないあやふやな世界のなかで僕は詩人になれない
平成二十一年十一月十七日
3
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ながれほし瞬いたひかりのなかにどこでもドアをさがしています
平成二十一年十一月十六日
3
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もうひとつの交わらない線となっていつまでもとなりを走りつづける
平成二十一年十一月十六日
4
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かえりみちを忘れた冬の子に明け方のシリウスの居場所おしえる
平成二十一年十一月十六日
5
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探してごらん本当は言った本当はいつでも本当に傍にいるから
平成二十一年十一月十五日
2
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ただ動き始めた巨大なブルドーザーなど止める力はないのです
平成二十一年十一月十五日
1
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薄れゆく想いひとつひとつをクリアファイルに綴じてゆく午後
平成二十一年十一月十五日
1
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夕べから黙示録の最終章に挟む金色のしおりをさがしています
平成二十一年十一月十五日
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此処はあなたのくる場所ではありません 天使は俯いて言った
平成二十一年十一月十五日
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弦のないギターを奏で何処までも夢のつづきの音律をさがす
平成二十一年十一月十四日
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