山本克夫さん
のうた一覧
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炭酸が抜けそうなコーラだったひとのキャップを締めてやる 硬く
平成二十一年七月十一日
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下ばかり見ていた頃に何でしょうとても大切なものを無くした
平成二十一年七月十日
7
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おたがいの流線型がなめらかにふれあう誰もいない水の中
平成二十一年七月十日
6
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ゆっくりと咀嚼する夕べ意味やがてわかりあえるものとなれ
平成二十一年七月十日
1
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いずれは究極のエコカーとしてデンキウナギ発電機搭載車
平成二十一年七月十日
1
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銀色のひかりをはなつ真夜中のこれは突けばころせるもの
平成二十一年七月十日
3
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これは泥棒専門店でしか買うことの出来ないバールノヨウナモノ
平成二十一年七月九日
3
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なにか判らないものに名をつけて一時の親しみのなか眠りにおちる
平成二十一年七月八日
4
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笹舟のきおくをたどりさかのぼる支流からあなたの指先をさがす
平成二十一年七月八日
3
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ハローハローアメリカのひとの電話がわたしとはお構いなしに明るい
平成二十一年七月八日
4
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ふるえながらてらす海面もう星空になれなかったほたるいか
平成二十一年七月七日
7
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めをとじてほんとうに正直なのか吹き抜ける風に聞きなさい
平成二十一年七月七日
5
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ふたり手をつないでゆきましょう鞄の中にすこし願いをつめて
平成二十一年七月七日
2
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細胞がひとつずつ欠けてゆくとき悲しみも欠けてゆくのでしょうか
平成二十一年七月六日
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黒く深い深海のなかに漂う都市の隙間の水棲の生き物となる
平成二十一年七月六日
1
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激情に駆られ振り下ろす物が世界を壊す 大根おろし器でよかった
平成二十一年七月六日
3
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願いをたくし小さな手のひらに一瞬の星の雫をのせましょう
平成二十一年七月五日
3
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若鶏のグリルをたべるあやふやに夭折の意をかんがえながら
平成二十一年七月五日
5
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真っ白なご飯の上の梅干いま目立ってるいまひかってる 今
平成二十一年七月五日
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いつしぬことのみを予見して一時の言葉を残すとてもかなしい
平成二十一年七月五日
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