山本克夫さん
のうた一覧
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花言葉わすれてしまったハナミズキまっかにそまる前の実をおとす
平成二十一年十月二十二日
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夕暮れの洗濯機のなかに回るまわる 頑固な憂鬱はザブでも取れない
平成二十一年十月二十一日
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父さんがじょうはつしたから3個パックのプッチンプリンはちょうどよいね
平成二十一年十月二十一日
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納豆に醤油とカラシとかき混ぜて泣いた 粘りけなんてどうでもよかった
平成二十一年十月二十一日
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人並みの幸せだろうハッピーターン持ってターンするハッピーマンデー
平成二十一年十月二十一日
5
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十月の鳩が街角におちてくる 空のいたみをともなってねむる
平成二十一年十月二十日
3
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えいえんのティンカーベルの歌声を聴きそこねては老いるのでしょう
平成二十一年十月二十日
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とうめいのガラスなど無視するようにわたしはただ窓枠をみがく
平成二十一年十月二十日
4
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ほしの夜に脱皮したつばさ猫がいま煙突から飛びたつところ
平成二十一年十月二十日
5
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秋色がうっすらとおおいかぶさる前にひとつ生きとして記憶をきざむ街路樹
平成二十一年十月十九日
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順風とは言えないまでもロースカツかヒレカツか悩むぐらいの暮らしはしている
平成二十一年十月十九日
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あらためて考えてみれば「冷やし中華終わりました」の張り紙は見かけない
平成二十一年十月十九日
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子供たちの情景は消えて西日のなかにトロイメライを終える
平成二十一年十月十八日
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かたむいた鉄塔をいつくしむような十月の夕暮れのオレンジ
平成二十一年十月十八日
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これはいつもの街ではなく詩のように残された金木犀の匂い
平成二十一年十月十八日
8
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正直に生きたひとだもの満月のひかりを浴びておゆきなさい
平成二十一年十月十八日
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月の光のてらす断崖よ せいとしはその引力で惹かれあうのだ
平成二十一年十月十七日
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まず何処にあるかさがす 真っ暗な空間に吸い込まれた言葉を
平成二十一年十月十七日
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潮風のにおいであしたの天気がわかるらしい 江ノ島の猫らは
平成二十一年十月十七日
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かぎりなく丸まって眠る仔猫がいたので満月を紹介しておいた
平成二十一年十月十七日
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