夏深さん
のうた一覧
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車窓より山間に見るは懐かしき想いの誰の故郷でありや
令和四年一月十七日
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懐かしき町並みふいに現れる車窓の景色故郷に似て
令和四年一月十五日
5
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旅行けば土地それぞれに神のあり裾野果てなき赤城山もまた
令和四年一月十四日
6
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改札にスイカの残り川べりの湯の香ほんのりコートに隠し
令和四年一月十三日
4
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逆光のキッチンに立つ人の影間近に過ぎゆ私鉄沿線
令和四年一月十二日
7
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まぼろしと知りつつ求む指先に淡雪のただ溶けゆくなり
令和四年一月八日
8
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古き宿の渡り廊下のせせらぎを春の雨に聴く病に伏して
令和三年三月二十一日
7
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水色の空に枝垂れの薄紅を纏いましょうか春に酔いては
令和三年三月十六日
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自らを信じ咲きたや黒き土押し上げ萌える水仙の精
令和三年三月十五日
7
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ふっくらと両手合わせ真っ青な天に祈りぬ白き木蓮
令和三年三月十五日
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五年越しのありがとうを詰め届くのを知らぬ君からのいつものメール
令和三年三月八日
5
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真夜中に君の声聞くイーメール無事と一言地震の後に
令和三年二月十四日
5
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ふと肩にかかるその手の安らぎ辺り一面春は広がり
令和三年二月十三日
6
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取り出せば期限の切れたカードたち失った時の証のように
令和三年二月九日
7
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星屑の意味さえ忘れ毎日に心擦り切れ占う星座
令和三年二月一日
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戦争のために作られたウィルスが焼夷弾のよに降り注ぐ街
令和三年一月三十一日
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野も山もこの世の全て猫も蝶も君にあげよう誕生おめでと
令和三年一月三十一日
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人生が退屈なほど足踏みをしている君の熟成す夢
令和三年一月三十日
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もうそこに二度目の春が君は笑い長い休みはお終いと言う
令和三年一月二十九日
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泳ぐ眼で優しきままでいられぬと饒舌に隠す冷たき刃
令和三年一月二十六日
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