夏深さん
のうた一覧
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その先に金色の未来待つ路を踏み出し行けり銀杏舞う中
令和二年十一月九日
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夢破れ負けし男の美しや血走りまなこに力む口元
令和二年十一月七日
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クロッカスの鉢を買うだけの一日がゆっくり暮れる君を想いて
令和二年十一月六日
9
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鮮やかに色とりどりに咲き乱れ夢の中へとコスモスの丘
令和二年十月三十一日
8
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赤に染むコキアの丘の稜線に列をなす人青空を行けり
令和二年十月二十四日
10
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列をなしヘッドライトは流れゆく今朝来た路を待つ人の元へ
令和二年十月八日
8
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穏やかにお気をつけてと見送られホテル出気分でバス停に下り
令和二年十月七日
5
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水平線にビルが並び果てしなき夢を遮断す異国へ辿る
令和二年十月七日
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もの憂げをほんのひと時忘れさせる金木犀の甘美な香り
令和二年十月六日
4
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窓際の席から見下ろす街並みは見慣れぬ顔のふりして灯り
令和二年十月六日
9
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一雨に艶やかさ一層際立たせ姿見に映る遅咲きダリア
令和二年十月五日
4
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さり気なく一期一会の人に笑みまたどこかでと交わす駅前
令和二年十月五日
9
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見覚えの町の小さな自転車屋元気でいるらし店が開いてる
令和二年十月四日
7
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喜びも悲しみさえも一枚のマスクに隠す能面の街
令和二年十月三日
7
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着飾りしドレス悲しや秋めきしシャイングロスの色も見えねば
令和二年十月三日
4
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行く手には野焼きの煙虫の音頬なでる風秋は暮れゆき
令和二年十月二日
5
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舞い降りし白鷺の群れ刈小田をいと麗しき屏風絵にせり
令和二年九月二十九日
8
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約束の消えてしまった日曜日ピアニッシモの雨がまた降る
令和二年九月二十四日
11
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寄り添いて秋がこれほど優しきを知りて眺むるススキの穂波
令和二年九月二十四日
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虫の音が秋を奏でりありのまま生きたいこの身調べに任せ
令和二年九月二十三日
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