ガビーさん
のうた一覧
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テーブルのサラダボールのピーターは 三十年間悪戯盛り
令和二年八月二十三日
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地下街に降りればそこは夢の国 回転台のラムネ・クッキー
令和二年八月二十三日
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枕辺に置きし受話器の鳴らぬまま ひと夜は過ぎぬ遠き日の恋
令和二年八月二十三日
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来る虫を鎌をかざして待つように 一時停止を見張るパトカー
令和二年八月九日
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息をひそめるように停まっています...
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制服と制帽姿の僕らには 牙城と見えた仄暗き店
令和二年七月二十三日
2
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予定より一日早い書留は 返す返すも有難かりき
令和二年七月二十三日
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寅さんはコロナの時代をどう見るか「風来坊に車はいらねえ」
令和二年七月二十三日
1
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子燕の心もとないホバリング 車庫を巡りて架線に休む
令和二年七月五日
6
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どうしても読めない本は諦める 選ばなかった人生のように
令和二年七月五日
7
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目覚ましの歌うハッピーバースデー 毎日朝は生まれるらしい
令和二年七月五日
4
選曲のできる目覚ましを、ほったら...
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包丁を出しっ放しにする君に 刃物嫌いの僕はピリピリ
令和二年七月五日
2
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コロナ禍の初春の空を見上げれば 楡がふふふと覗き込んでる
令和二年五月二十八日
1
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待合の人工平和の水槽で コロナも知らず泳ぐ魚ら
令和二年五月二十八日
4
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食卓に上りし豚の丸焼きに 往時の妻がのけぞりし旅
令和二年五月二十四日
3
中国への新婚旅行
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入口と出口は同じ扉でも 違う時間が流れた名画座
令和二年五月二十四日
5
10代・20代の頃は、そうでした...
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お手もせずボールも取らず我が犬は 無邪気なだけで愛されている
令和二年五月十日
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言葉ひとつ一投足が腹立たし ライバルは棲むわたしの胸に
令和二年五月十日
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自立とはいかなる時か補助輪をどこか求めて自転車に乗る
令和二年五月十日
7
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友逝きて語り合えないあの日々は 遠き地平の蜃気楼
令和二年五月十日
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君をふいに傷つけぬため立ち止まる 胸の内なるカッターナイフ
令和二年五月三日
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