さかさまぼこさん
のうた一覧
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ちゃうちゃうと否みもならずタラの花 山菜採りは過ぎ行きにけり
令和二年十一月十五日
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「ちゃうちゃう」は関西弁で「違う...
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虫に喰まれ葉の紅葉せる浜松がタブやトベラと交はすさやめき
令和二年十一月十五日
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草に伏す猫の髭にもひたひたと秋の気配は寄せつつあらむか
令和四年九月二十三日
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東に冬のオリオン寝て上がり白鳥は西の地平へ急ぐ
令和四年十二月八日
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冬深み日にけに冴ゆる風の夜もなほ空渡る夏の三角
令和四年十二月八日
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月蝕の進むにつれて星々の夜の底より浮きて揺らげる
令和四年十二月八日
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燃えさかるルドンの花が心平の子蛙を焼く夏至の夜の夢
令和五年六月二十三日
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木漏れ陽がこぼれる小道の向こうへトラきみと一緒に消えちまおうか
平成三十一年二月十日
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そこに行けば樹は立って僕を待っている 然思ふ人の如何ばかりあらん
平成三十一年二月八日
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ほらあれが遠ざかり行く火星だよ と言ったところでトラは知らん顔
平成三十一年二月十日
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散り敷ける踏み分けがたき桐の花遠き思ひ出なきにしもあらず
令和元年五月三十日
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薔薇は散りグラヂオラスの咲きをれり通ひ路なる老婦人の庭
令和元年八月十七日
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苦しみの涯に遇ひしか犬ふぐり 宇宙も汝れをつくり出すまで
令和二年三月二十日
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春風やいづこへ行きし馬の耳 時の彼方に消えて久しも
令和二年三月二十日
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リリと鳴くさやけき蛙の夜の声を総身を耳にして聴きをれり
令和五年六月二十三日
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丈埋む草のあはひに伏す猫の髭にも秋は寄せつつあらむか
令和四年九月二十三日
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夜の更けに蛙の細くリリと鳴くいたくさやけく鳴きにけるかも
令和五年六月二十三日
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