うすべにさん
のうた一覧
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影すすき 日暮れの早い山里の青く沈んだおにさんこちら
令和二年十一月十四日
8
わりと足が速かったので,鬼ごっこ...
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かくれんぼ 忘れられてる藁の蔭 もういいかいと呼ぶ声絶えて
令和二年十一月十三日
7
子供の頃,こういうことがたびたび...
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色づいて蹴鞠の庭に散り急ぐ もみじ一枚おさなご拾う
令和二年十一月十二日
5
談山神社のもみじが色づき始めてい...
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西風に冬雲まとうあたごやま 火廼要慎と夜回りの声
令和二年十一月十日
7
寒いですね.そろそろこういう時期...
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まだ青い樫の実やればぽりぽりと心地いい音 鹿の目光る
令和二年十一月九日
6
鹿は木の実大好きですね.せんべい...
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柳の黄 いにしえ人があこがれた遠い長安 西風は吹く
令和二年十一月八日
6
広い通りの両側に柳が植わっていて...
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冬めいて南へなびく荻の穂の なかよく並ぶ凪の夕暮れ
令和二年十一月七日
9
風が止んだ平城宮跡で,ススキの穂...
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にぎやかに朝の刈田のむらすずめ 稲孫ゆらせて落穂を探す
令和二年十一月六日
6
田んぼでは,刈り取った株から緑が...
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登り来て若草山の赤い海 草食む鹿の背中が泳ぐ
令和二年十一月五日
8
背の低い,というか定期的に刈り取...
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御蓋山 放つ曙光のまばゆさに 白くうすらぐ有明の月
令和二年十一月四日
9
三笠の山の端は,杉の大木でぎざぎ...
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レジ袋 落ち葉を帰る老人の背を追い立てる早い落日
令和二年十一月三日
5
日が暮れるの,ほんと早くなりまし...
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そっと摘むきみの指先やさしくて いっそ花にと見るおみなえし
令和二年十一月二日
7
秋の花が好きで,いろんな所へ見に...
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散り落ちて木洩れ陽つどう柿もみじ 帰りそびれた蟻が横切る
令和二年十一月一日
5
勤勉な蟻さんは,まだせっせと庭を...
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白壁にもみじの影の赤揺れる 天平はるか甍は黒く
令和二年十月三十一日
5
少しだけ楓の紅葉が始まりました....
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穂も散った茅の原の草もみじ うす霧撫でる露光る朝
令和二年十月三十日
5
10月も終わりで,もう早朝は寒い...
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大きいね 祖母の笑顔がふと浮かぶ 指先染めて柿の実をむく
令和二年十月二十九日
5
渋柿の色が濃くなってきました.今...
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ふじばかま開きはじめた蜜さぐる 蝶もゆらせるふいの秋風
令和二年十月二十八日
7
そう言えば,そろそろ咲き始めるな...
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青もみじ 小倉の山の朝霧に 濡れるたびごと色深めゆく
令和二年十月二十七日
7
今朝も小倉山は朝霧に浮かんで,山...
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はでやかな登山ウエアの二人連れ そらで唱える般若心経
令和二年十月二十六日
5
お大師さまの廟の前で,場にそぐわ...
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里山にまろい煙のなつかしさ 冬の気配に蕎麦の実黒く
令和二年十月二十五日
6
高野山の下に天野というところがあ...
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