うすべにさん
のうた一覧
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ジェット機のまたたきうなる背景を 黙っていろどりひかる遠雷
令和五年八月二十四日
7
奈良の上空は,関空と伊丹に向かう...
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夕暮れの蝉にまぎれて虫の声 暑さひといき風のやさしさ
令和五年八月二十三日
14
今日はひと休み.ちょっとだけ秋っ...
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聞こえない遠い夜空にいなびかり 代わりとばかり花火が響く
令和五年八月二十二日
10
ときおり南の空が光っています.雨...
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盆帰り 庭の花火の歓声に目をほそめてた祖父のまぼろし
令和五年八月二十一日
11
田舎に行った夏は,花火をよくやっ...
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見わたせば吉野の山に雲おこる 国原までと祈るもむなしい
令和五年八月二十日
11
今日も猛暑日…奈良は体温を越えま...
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赤ちゃんを抱いて手をふる駅前で しばしの別れにほっと一息
令和五年八月十九日
7
駅まで送ってきてもらったらしい若...
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また来年 片付け終えるさみしさにうつつにくゆらす蚊遣火ともす
令和五年八月十七日
12
ご先祖さまがあちらにお帰りになっ...
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送り火にみおくられて京都発 ご先祖みたいと友からメール
令和五年八月十六日
9
京都の友人が,今日の夜帰っていき...
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えんがわの昼寝うす目で見あげれば もう帰るかとふるさとの雲
令和五年八月十六日
10
Uターンが始まったのかな.お盆の...
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菜園の曲がったきゅうりをいそいそと切り取る母の白髪目で追う
令和五年八月十六日
1
ちょっと曲がってるほうが馬らしく...
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燈籠のならぶ柱の朱にゆれて ささやく闇に祝詞しみいる
令和五年八月十五日
11
台風で参拝は中止になったけど,神...
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風はまだ北をめざして雲ながす やれやれだねと舗道掃くひと
令和五年八月十五日
7
午前中はかなりの風が吹いて,街路...
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しぼんでもコップに夏空いろみずの夢のかけらに朝露ゆれる
令和五年八月十四日
1
子供の頃を思い出して,しぼんだ朝...
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雨音の間をうめて降るせみしぐれ 南へいそぐ灰色の雲
令和五年八月十四日
7
台風が近づいていて,強い雨が降っ...
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ひとときの都会のにおい里帰り 蝉のしぐれに子供の歓声
令和五年八月十三日
9
うちの近所でも,お盆で帰ってきた...
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なにげなくテレビニュースの樹に尾翼 入道雲の上を見あげる
令和五年八月十二日
9
今日は日航機の事故の日でしたね....
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打ち水のあともぼやけて夕まぐれ みたま迎える暑い鐘の音
令和五年八月十一日
8
奈良もだけど,京都の暑さは格別…...
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すず風にさそりは西へしりぞいて 山に顔出す冬の狩人
令和五年八月十日
9
昼間は暑いんだけど,夜も更けると...
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雨つれて海の記憶の南風 蝉のむくろに秋のさきがけ
令和五年八月九日
11
台風のせいか,ときおり強い通り雨...
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鹿はもう山に帰って風やんで 魂をむかえるろうそくゆらめく
令和五年八月八日
8
夜になると,シカたちは原生林のほ...
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