うすべにさん
のうた一覧
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夕べならよかったのにと拭くレンズ 雲の切れ間に十六夜の月
令和三年五月二十七日
10
残念,と弟が.大変久しぶりに天体...
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黒南風に朝露散らす卯の花の 涙にぬれて急ぐ山道
令和三年五月二十七日
6
この季節,急に曇ってきて雨が降り...
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曇り空望遠鏡にため息のきみなぐさめてほととぎす鳴く
令和三年五月二十六日
6
今夜は皆既月食だったけど,ずっと...
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身を思う 枯れ果てた木に寄りかかる定家葛の花の香りに
令和三年五月二十六日
7
二月堂の休憩所の前に,定家葛が咲...
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水張田に月を浮かべたおさない日 ほたる待ってた蒼い夕暮れ
令和三年五月二十五日
7
このあたりの里山の田んぼには蛍が...
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救急の音まぎらせてほととぎす 季節めぐらす夜半のひと声
令和三年五月二十四日
6
夜中に救急車の音が聞こえると,ち...
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青梅のうぶ毛にまるく雨粒に春の追憶うぐいすの声
令和三年五月二十三日
7
梅雨の晴れ間,ウグイスの鳴き声が...
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長雨に朽ちる卯の花突然の夕陽に映えてほほえむ童女
令和三年五月二十一日
10
しばらくの雨で,卯の花の香りも薄...
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遠ざかりまた近づいてほととぎす 雨音の間にたてる聞き耳
令和三年五月二十日
8
雨音が強くなったり,弱くなったり...
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梅雨だねと小鳥が告げる森の雨 本のページの音やわらかく
令和三年五月十九日
7
湿気が多くなってきましたね.紙と...
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神さまを追い出す道路 ひびわれた壁のわれめに茅のしっぽ
令和三年五月十八日
4
細い山道でも,ちゃんと舗装されて...
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五月雨に誰を待つのか夕化粧 くすむ景色にささやかな紅
令和三年五月十七日
9
名前がいいですね♥月見草の仲間だ...
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梅雨入りの知らせ聞いてもほととぎす まだ聞こえないぽつり雨音
令和三年五月十六日
6
近畿は,今日梅雨入りだそうで,例...
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囲われた土をさがして生きのびる あかつめくさのうさぎのしっぽ
令和三年五月十五日
6
コンクリートとアスファルトに覆わ...
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土手道をセーラー服の深呼吸 駆ける自転車みおくる野ばら
令和三年五月十四日
5
川沿いとか,ノバラが満開です.自...
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山あおく緑の雨に洗われて 破れた神の衣をまとう
令和三年五月十三日
10
山がくっきりと,雨上がりの霧をま...
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老いた手に土にかえらぬふくろ持ち 土に還らぬ袋を拾う
令和三年五月十二日
6
朝,道路わきで雑草を抜いたり,ゴ...
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ものがたり 風がゆっくりドア開けるページ繰る音おだやかな午後
令和三年五月十一日
8
パンデミックがおさまって,こんな...
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街灯のあかりやさしく石畳 映画の中へホスポダの夜
令和三年五月九日
6
今は行けなくなったプラハのこと....
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葉桜に隠れひそかに咲きのこる 花を透かせて逃げる夕焼け
令和三年五月八日
7
山の桜もすっかり葉が茂ってきたけ...
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