うすべにさん
のうた一覧
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薄ぐもり 春の香りの万華鏡 あんずの花のほほ染める雨
令和二年三月二十二日
8
午後,少しだけ雨が降って,ちょっ...
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かすみ立つ 田のうすみどり滲ませる 淡いモネの絵彼方の農夫
令和二年三月十九日
8
先月くらいに耕してあった田んぼも...
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さざなみに光の粒をきらめかせ 行く川の辺に咲くねこやなぎ
令和二年三月十八日
9
京都へ行く電車が木津川の鉄橋を渡...
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京の空 長い年月身にまとう 塔によりそいゆうつづ光る
令和二年三月十七日
7
九条通りから見上げると,やっぱり...
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物干しへ駆け上がらせる春時雨 知らず顔してちぎれ雲ゆく
令和二年三月十五日
5
今日は突然の雨が降ったり,風が吹...
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顔だした土筆にぼうしそっとのせ 河津桜のうすべにひらり
令和二年三月十二日
11
河津桜が散り始めました.次はいよ...
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竹の秋 萌え立つ野辺に枯れすすき しっぽり濡らす春雨の糸
令和二年三月十一日
6
うす緑に変わってきた野原の片隅に...
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弥生の夜 春を知らせる東風吹けば 冬の星座を西に追いやる
令和二年三月十日
8
あたたかいですね.今,ふと見ると...
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梅の香にめぐる季節の糸たぐる まんさくの咲くふるさとの山
令和二年三月八日
9
春の訪れを教えてくれたマンサクも...
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ふきのとう刻む母の背湯気かすむ 春の香りの立ちのぼる宵
令和二年三月七日
10
刻むと,春の香りがしますよね.天...
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山里の梅の畑にふきのとう 帰らぬ春の祖母の味噌汁
令和二年三月六日
7
梅林の樹の下にぽつぽつと蕗の薹が...
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梅散らす春に染められうすみどり 柳の糸の風にながれる
令和二年三月五日
8
ふと気づくと,柳の細い枝も黄緑に...
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少女の手じっと見つめる鹿の目に 光る春の日馬酔木を映す
令和二年三月四日
6
馬酔木が満開近くなって,鹿せんべ...
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たまにはと ぼんぼり灯す内裏雛 娘きづかう母の指先
令和二年三月三日
9
久しぶりに飾ってくれてた…いいト...
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明日香風 吉野のつぼみふくらませ ならの都の梅は散らせる
令和二年三月二日
7
今日はあたたかで,梅も終わりかな...
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東風におう梅に誘われみかの原 春日の山が南にかすむ
令和二年三月一日
9
恭仁京跡から見ると,見慣れた春日...
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温い冬 今年は何度見たのかな 愛宕の山のごましお頭
令和二年二月二十九日
8
この冬は暖冬でしたね.いつもだと...
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枯れ残り お地蔵さまにあやされて 雀とあそぶあじさいの花
令和二年二月二十六日
8
剪定し忘れられた花がところどころ...
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青空に黄色を溶かす菜畑に 蜂の羽音の子守唄聞く
令和二年二月二十五日
11
昼下がりの菜の花畑は,ミツバチが...
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泣きそうな灰色の空悲しさは 疲れた赤の冬枯れの薔薇
令和二年二月二十四日
9
いつから咲いているのか赤い色はそ...
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