うすべにさん
のうた一覧
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夏祭り闇にうかんだ走馬灯 ゆかたの裾にほたる火ひとつ
令和二年六月二十日
7
昔,田舎で行ったお祭の夜を,ふと...
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雨のがれ隠れる藪のあじさいの はなびら透かせほのめくほたる
令和二年六月十九日
12
雨が降り始めるとホタルは飛ばなく...
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何ねがう観音さまに青年の 初瀬の山のお百度参り
令和二年六月十七日
8
今,境内にはアジサイがどっさり咲...
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水に落ち命のかぎりほの光る 流れ蛍の色のいとしさ
令和二年六月十六日
11
交尾が終わると飛べなくなって,川...
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片隅でうつむかないで顔あげて きみの笑顔を待つ人がいる
令和二年六月十五日
9
庭の隅っこのほうでスズランが咲き...
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人形に息ふきかけてちがやの輪 子育て終えたつばめがくぐる
令和二年六月十四日
6
大神神社でも茅の輪がしつらえられ...
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伏し待ちの月はまだかと梅雨の夜半 雨間見ては鳴くほととぎす
令和二年六月十二日
8
今年,うちの近所はホトトギスがす...
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時をこえきつつき叩く森の道 明日は梅雨入り乾いた木の根
令和二年六月十一日
8
鞍馬から貴船に抜ける山道の途中に...
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雨はらむ雲を流して南風 なかよく並ぶ早苗揺らせて
令和二年六月七日
8
今日はとてもいいお天気で,湿度が...
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たまゆらと天神さまの細道を かよう蛍火見つめる少女
令和二年六月六日
5
蛍の飛ぶ頃.北野の天神さまの横を...
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仄白いしめりけ重く雲切れて 月に照らされ浮かぶ卯の花
令和二年六月五日
7
夜見ると,なんかちょっと怖いよう...
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灰色の雲の切れ間の風の色 あつめて青く七変化咲く
令和二年六月四日
7
うちのアジサイはみんな青だけど,...
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水張田の面を見つめるあおさぎの かんむりの羽揺らす黒南風
令和二年六月三日
8
抜き足差し足で田んぼを見つめてい...
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梅雨めいて肌にまとわる水の色 卯の花かおる水張田に月
令和二年六月二日
7
湿気が多くなってきましたね.あん...
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つかのまの梅雨の晴れ間の青空を 見上げて染まるあじさいの花
令和二年六月一日
10
家のアジサイの花が大きくなってき...
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奥山のみどりを映すせせらぎの 水飲む鹿の眼にも木洩れ陽
令和二年五月三十一日
11
奈良の鹿は,山奥で出会っても街中...
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花過ぎてみどりの風に藤のつる よすが探して宙にさまよう
令和二年五月二十九日
7
春日大社の藤が蔓を伸ばして,風に...
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雨もよに香りを流す花うつぎ 雲間の月にほととぎす呼ぶ
令和二年五月二十八日
9
定番の組み合わせ…近所の里山では...
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雲の間のおひさま目指し空昇る ひばりに競いほととぎす鳴く
令和二年五月二十三日
4
にぎやかなヒバリの声に混ざって,...
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その色に秋のみのりを重ねつつ 竹の葉散らす風を見る人
令和二年五月二十一日
10
今,竹薮は黄金色になって,葉を盛...
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