うすべにさん
のうた一覧
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青もみじ 小倉の山の朝霧に 濡れるたびごと色深めゆく
令和二年十月二十七日
7
今朝も小倉山は朝霧に浮かんで,山...
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はでやかな登山ウエアの二人連れ そらで唱える般若心経
令和二年十月二十六日
5
お大師さまの廟の前で,場にそぐわ...
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里山にまろい煙のなつかしさ 冬の気配に蕎麦の実黒く
令和二年十月二十五日
6
高野山の下に天野というところがあ...
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経誦する数多の祈り吸い上げた 杉の古木にみほとけを見る
令和二年十月二十四日
7
すごく太い杉の大木を見ると,奈良...
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巡礼の鈴の音ゆれる杉木立ち 静まり返るさまざまの夢
令和二年十月二十二日
7
いろんな人のお墓があって,それぞ...
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肥料撒くビルの隙間の葱畑 土いつくしむ都会の農夫
令和二年十月二十日
5
久世橋通りが1号線と交差するとこ...
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こんにちは 挨拶くれた制服に 誰かわからず曖昧な笑み
令和二年十月十九日
4
近所の女の子.ランドセル背負って...
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薫り呼ぶ 開けた窓から部屋中に ノスタルジヤの満たされる夜
令和二年十月十八日
3
キンモクセイの香る夜は,なぜか学...
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石楠花の花芽にも似てたおやかに 墨色凛と尼僧の穂先
令和二年十月十七日
6
受付?寺務所かな…におられた尼さ...
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ゆっくりと石段のぼる老婦人 過ぎた年月かみしめている
令和二年十月十六日
5
奥の院に続く石段を,休み休みしな...
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登り来てお大師さまに手を合わす 昔の人も聞いた川音
令和二年十月十五日
6
室生寺に奥の院があって,ちょっと...
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すこしずつ火星の色を吸い取って 熟し始める庭の柿の実
令和二年十月十三日
15
夜空に火星がとても明るくて,主役...
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追憶の溶けたかおりに立ち止まる せつない胸に青すぎる空
令和二年十月十二日
10
やっと香り始めました.今年は遅か...
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風起こる 散る葉しずくに曼珠沙華 花色褪せてひげを震わす
令和二年十月十日
5
雨は上がったけど,ときおり風が吹...
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青空に色を返して立ち枯れた 雨をよろこぶ秋のあじさい
令和二年十月九日
8
今日は雨.台風の影響かけっこう強...
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あまだれに打たれて落ちた萩の色 早くも褪せて冬思わせる
令和二年十月八日
7
寒い雨ですね.一枚重ね着をすると...
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狭霧たつ池のおもてに鴨の水尾 静けさ揺れる大鷺の影
令和二年十月七日
6
朝は肌寒いくらいで,こういう時は...
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色づけば急ぎ散る葉もそれらしく 花に同じと風がつぶやく
令和二年十月六日
10
赤くなったらすぐに散るのね…楓み...
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しらじらと刈り田を照らす街灯に こくびかしげる立ち待ちの月
令和二年十月五日
7
近所では,もう稲刈りの済んだ田ん...
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お疲れと夏のカーテンはずした日 今年最後のゴーヤのサラダ
令和二年十月四日
9
緑のカーテンにしていた苦瓜がへた...
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