うすべにさん
のうた一覧
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露ためてゆるりとゆれる蔓のさき 裏葉をかくす玉のきらめき
令和六年九月三日
9
風のない朝,クズの蔓の先に溜まっ...
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あるじなき庭の夏草おとろえて 自転車のぞくひぐらしの鳴く
令和六年九月二日
3
なんとなく夏草の勢いが弱くなって...
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伐られても名月までにとたくましく そぼ降る雨につぼみ濡らせて
令和六年九月一日
8
7月にばっさり切られたハギだけど...
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花立ての白百合つつむ槇花に 山のふかさの青さのにじむ
令和六年八月三十一日
8
前登志夫さんのエッセイを読んでい...
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夕陽さす雨のなごりを穂にとめて きらめく稲に寺の鐘の音
令和六年八月三十一日
13
台風,どうなったんかなと思うよう...
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竹さわぐ 髪ふりみだす秋やなぎぶきみに動かぬ灰色の雲
令和六年八月三十日
9
昨日は,地上では風がなくて雲が速...
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雨やめばひときわ高く虫の声 むらぐも速く西へながれる
令和六年八月二十九日
11
昼間,時おり降った強い雨がやんで...
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うすべにのフリルふるえる青空を行くはやい雲 あらしの予感
令和六年八月二十八日
5
風が強くて,街路樹の花が細かく震...
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雨連れて吉野山越え南風 あまりたくさん降らないでいて
令和六年八月二十七日
7
今度の台風,やきもきしますね.風...
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風ゆらすちいさな鈴に手をのばし 秋のにおいの西陽にふれる
令和六年八月二十六日
7
かわいい実がたくさんできて,秋の...
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傾いた西陽にひかる雨つぶと かみなりさまがくれる涼しさ
令和六年八月二十五日
9
すごく久しぶりに夕立が降りました...
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夜はふけてさそりが西へしずむ頃 おずおず昇る夏のオリオン
令和六年八月二十四日
9
神話によると,サソリを怖がって,...
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稔りへと暑さもよそにたくましく うねる田の波に乗る赤とんぼ
令和六年八月二十三日
6
暑いですねえ,としか言いようがな...
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暑くてもこっくり乾く宵の空 秋の気配の立ち待ちの月
令和六年八月二十二日
5
熱帯夜なのかなあ…けど,湿度が落...
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くまぜみの声はとだえて赤とんぼ 夏はつづくと鳴くあぶらぜみ
令和六年八月二十一日
9
赤トンボが増えてきましたね.大変...
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のんびりと轟音ひびかせ降りていく 旅客機の音は平和のしるし
令和六年八月二十日
4
世界にはジェット機の飛ぶ音に怯え...
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こがれても秋まだ遠いむし暑さ 虫を黙らす夜半の雨音
令和六年八月十九日
9
気温は下がったけど,すごく蒸し暑...
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街灯をたそがれ時とまちがえて ひとりさみしく鳴く法師蝉
令和六年八月十八日
10
こんな夜遅くなって,ツクツクホー...
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虫の音の似合いはじめた月あかり 稔りにむかう田に銀の波
令和六年八月十七日
7
夜はだいぶ過ごしやすくなりました...
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送り火を焚けばすずかぜ月の顔 また来年と西空あおぐ
令和六年八月十六日
7
今夜は京都の送り火の日です.ご先...
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