うすべにさん
のうた一覧
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あじさいのかわいた花のみずたまの まるい宇宙に季節の記憶
令和五年一月十三日
7
剪定されずに残ったあじさいの花が...
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風ぬるむ 春のコートの袖かざす陽ざしの向こうにかすむ山かげ
令和五年一月十二日
7
あたたかい日でした.ひなたにいる...
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ふくらんだ梅のつぼみに寄り添えば そっちじゃないと香るさざんか
令和五年一月十一日
8
枯れ枝に,梅の白いつぼみが目立ち...
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かじかんだ指さす風に きよらかな香りさがしてマスクずらせる
令和五年一月九日
7
ちょっと香りがしたような気がして...
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泣きそうな重い空でも幡のいろ 若菜つむひとのまぼろしを見る
令和五年一月八日
7
平城宮跡まで歩いていくと枯れ草の...
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七草の粥のしろさにあざやかな 春のみどりの切り花かおる
令和五年一月七日
11
七草粥を食べている食卓に飾った花...
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しめきった雨戸に夕陽 枯れ草の穂のきらめきに南天の赤
令和五年一月三日
9
住む人がいなくなった住宅の庭…枯...
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あらたまの香のけむりにまぎれれば降りくる雪も散華かと見る
令和五年一月二日
3
ときおり急に曇って,ちらほらと…...
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奉納の瓦の文字のあざやかさ 祈りささやか見まもる乙女
令和五年一月二日
9
奉納する瓦に,般若心経の一文字…...
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初春のとしがみさまの贈りもの 平和ことほぐ陽だまりに花
令和五年一月一日
10
あけましておめでとうございます....
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ゆく年のあわただしさもここちよく しずまる街に鐘の音をまつ
令和四年十二月三十一日
8
ことしもあとわずか…毎年のことだ...
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くろまめを浸した鍋から浮かびくる 山の畑の寒い夕暮れ
令和四年十二月三十日
8
今夜から台所の鍋には,黒豆がひた...
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去る年に別れを告げるさみしさも 静かな街に子供の歓声
令和四年十二月三十日
10
高齢化というか,小さな子供があん...
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暮れの窓 みぞにころがる蜜蜂の夏のきらめき羽にのこして
令和四年十二月二十八日
9
窓の掃除をしていると,レールの溝...
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大掃除 窓ごしに見る庭のすみ 枯れ葉の下から小さなみどり
令和四年十二月二十七日
6
今日は窓拭き.きれいになった窓ご...
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風が泣く 時雨の去った雲の間に見えかくれする冬の狩人
令和四年十二月二十五日
7
陽が暮れてから,少し雨が降りまし...
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夜明け前 つめたい霜にしおれても陽によみがえる大根の列
令和四年十二月二十四日
10
ダイコンって,早朝は葉っぱがすっ...
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小雪舞うけやきの枝のもがりぶえ ころがる枯れ葉が合いの手いれる
令和四年十二月二十三日
9
風が強くて,ときおり雪が舞って,...
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おおぜいのみかんに埋もれて箱のすみ 黄色いにきびも今夜は主役
令和四年十二月二十二日
8
親戚が送ってくれたミカン箱の底に...
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こつぶでも並ぶおひさまあたたかく 花のかおりのよみがえる暮れ
令和四年十二月二十一日
8
ミカン農家をしている親戚から届き...
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