うすべにさん
のうた一覧
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色あせて畦のさみしさひがんばな 山へたなびく籾焼くけむり
令和六年十月十二日
7
近所の田んぼでは,籾殻の山に煙突...
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朝露のひえるきらめき白い秋 いつもの庭に水晶ちらす
令和六年十月十一日
9
庭の葉っぱにも,もう露がたくさん...
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散りさかる秋萩の紅掃きあつめ 尾花のかげに上弦の月
令和六年十月十一日
8
今度の満月が中秋の名月だったら,...
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きみどりの公孫樹ふるわす風はもう 芯のあたりで冬ほのめかす
令和六年十月九日
7
なんだかもう,風にほんのりと冬の...
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はやあしで色変えそめるはなみずき 紅をふかめる雨音を聞く
令和六年十月八日
9
気がつくと,ハナミズキの並木がほ...
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駅前の舗道濡らして白い雨 傘といっしょに出すカーディガン
令和六年十月七日
5
駅から出ると,雨が降っていて寒い...
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ありがとう 暑かったねと声かけて黄色くなったにがうりはずす
令和六年十月六日
7
グリーンカーテンがイエローカーテ...
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夕陽浴び色づく柿に 焼き芋のよびごえ遠く昭和のかおり
令和六年十月五日
8
最近は少なくなったけど,今日は焼...
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雨降ればしんみり冷えて神無月 虫の美声についつい長風呂
令和六年十月四日
5
先週の暑さが嘘みたいですねえ…虫...
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味噌汁の湯気がうれしい食卓に ききょう一輪秋をよろこぶ
令和六年十月三日
9
朝は少し肌寒いくらいになりました...
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いにしえの明日香の都恋しがる 見下ろす浮図田揺れるむらさき
令和六年十月二日
5
このお寺の屋根瓦には,飛鳥時代の...
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縁側のかるいしわぶき笑い声 うすべに揺らす秋のそよかぜ
令和六年十月一日
7
コスモスを見ると,田舎の祖母を思...
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疲れ果てむらさき褪せてちぢんでも うすくれないの穂に花咲かす
令和六年十月一日
7
暑さのせいなのか,今年は赤シソの...
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炎熱のなごりとどめて巻いた葉の 庭の小菊のつぼみのかたさ
令和六年九月二十九日
7
今年は菊の花が遅いような気がしま...
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ぶらんこに揺れる少女の髪なでる 夏のゆくえを風にたずねる
令和六年九月二十八日
7
極暑の夏は大変だったけど,涼しく...
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はなやかな萩によりそうわれもこう ひそかに描く秋のいろどり
令和六年九月二十七日
7
ふと気がつくと,満開のハギの隙間...
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夕焼けについ早足の帰り道 街にただよう夕餉のかおり
令和六年九月二十六日
7
涼しくなると,晩ご飯の支度の匂い...
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金色にうねる稲穂の重い波 とんぼの羽根のかるいきらめき
令和六年九月二十五日
5
刈り取りを待つ田んぼの上を,きら...
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秋風にみなもかすめて赤とんぼ 岸辺の赤にいろを分けゆく
令和六年九月二十四日
5
今年は暑さのせいか,ヒガンバナの...
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雲そめてつるべ落としの陽は落ちて 髪にしみいる急な秋風
令和六年九月二十四日
8
急に涼しくなって,ちょっと調子が...
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