螢子さん
のうた一覧
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南北に長き國ゆえ花便り北へ北へと三月を駆ける
平成二十二年二月十九日
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半月の上弦下弦解せぬまま我の真上に白く出でをり
平成二十二年二月二十三日
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羽広げはじめて飛び立つ鳥の如白木蓮は開いてゆけり
平成二十二年三月十六日
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たくさんの白い鳥がきに止まってい...
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狭庭にも春来るらし知らぬ間に開きはじめしふきのとう摘む
平成二十二年三月二十日
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気付かぬまにもう花が咲きそうです...
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辻々の雛にしとしと雨の降り傘差し掛ける翁の気遣い
平成二十二年四月十八日
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雨の降る中、村のあちこちに飾って...
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晴れの国紅き苺をほおばるる三人娘温泉に入る
平成二十二年四月三十日
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岡山県湯郷温泉鷺の湯につかり、苺...
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押入れのふすまは君のキャンバスで二人眺める時ゆるやかに
平成二十二年五月十二日
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ひとつ飛んでました。
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あけぬ夜は無くいつものように朝は来る心の闇を抱えしままに
平成二十二年五月二十三日
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雨の朝は気持ちもどんより・・・
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細き枝かたき蕾に首たれど幾重にひろがるやわらかき花
平成二十二年五月二十七日
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ふんわりとひろがる薔薇、ピエール...
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陸上がり悠々自適の父と行く買い物吾は娘に戻る
平成二十二年六月三日
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娘に戻って洋服かってもらった。こ...
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電柱にあたる朝陽はまぶしくてオレンジ色に染まる堅肌
平成二十二年六月十日
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セメントの堅き肌も朝陽で柔肌にみ...
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厚かましき我を許せよ君が書く言の葉たちに愛のあふるる
平成二十二年六月十一日
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愛ひとつみーつけた。
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心だって怪我をするんだ風邪もひくたまには休みをやろうじゃないか
平成二十二年六月十九日
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松風を聞きつつ床の軸眺め筆を走らす君を想へり
平成二十二年六月二十七日
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桃紅様、不器用者にはうらやましい...
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あの方の頭の中をのぞきたし沓冠・回文言葉の構造
平成二十二年六月三十日
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脳のしわは言葉だらけ???
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ハルシオンその名に潜む不透明今宵はともに眠りに落ちる
平成二十二年七月二日
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ぐっすり眠りたい
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便り無きは元気な証拠たとえそれが恋の終わりであったとしても
平成二十二年七月二日
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元気でいればいつかまたどこかで出...
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日記にはブルーブラックの文字並ぶ想い出色は抽斗の奥
平成二十二年七月四日
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今は昔、交換日記はセピアとブルー...
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朝靄に霞む山並み正面に向かって走る出勤風景
平成二十二年七月三十日
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すがすがしい朝
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暑さゆえ花の命は短くて水揚げ水替え居場所さがして
平成二十二年七月三十日
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涼しいところをもとめて・・・まず...
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