角谷守さん
のうた一覧
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慰めに歌を詠みたる我が心 我が心のみ東北をゆく
平成二十九年十二月二十一日
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ぼんやりとマックのMが回るのを眺めていれば、子供になれる
平成二十九年十二月十九日
4
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運命の出会いの別れ、なんとなく雪のせいだと呟いてみる
平成二十九年十二月十九日
5
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「わびさび」を「わさび」と書いた少年の心いまだに測れずにいて
平成二十九年十二月十九日
5
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彗星の尾が折れて、海から伸びる青い柱は人間だった
平成二十九年十二月十八日
4
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クリスマスツリーが光合成をする。生命維持装置を見ている。
平成二十九年十二月十八日
4
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「バビロン」と言えば、ほんのり暗くなる星が私の住んでいた場所
平成二十九年十二月十八日
3
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人類は月へと移住したけれど名前変わらずセブンイレブン
平成二十九年十二月十七日
6
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ドーナツに合うネジつくる工場に勤めています(賞与三回)
平成二十九年十二月十七日
6
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メロンパン並みに凸凹 月へゆく僕らも光に成れるのだろう
平成二十九年十二月十七日
4
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森のなか何万匹もの象たちが闊歩している空間の歌
平成二十九年十二月十七日
4
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ベランダで乾いて軽くなってゆき積もった分だけ空はあかるく
平成二十九年十二月十六日
4
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去り際に貸した文庫の題名が思い出せない大人になった
平成二十九年十二月十五日
5
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雨粒は消した形のその代わりプラットフォームを別れに変えた
平成二十九年十二月十五日
2
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光から青だけ取って来た日暮れ 水族館に置いてきた夢
平成二十九年十二月十五日
5
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暗闇に豆電球を灯し、理科実験室が渦巻銀河
平成二十九年十二月十五日
3
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永遠に続いたはずの左手と右手のじゃんけん何故か終わって
平成二十九年十二月十四日
4
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耳たぶのゆれる音だよ、打ち上げた花火が色を忘れゆく音
平成二十九年十二月十四日
3
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過激派の果つる山様見上げれば雪を手向ける青い冬空
平成二十九年十二月十三日
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クワガタに無季の果実を与へては季節をひとつ殺めし夕べ
平成二十九年十二月十三日
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