横井 信さん
のうた一覧
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夕暮れの町に明かりを灯してく家路急がす百舌の高鳴き
令和二年十一月二日
12
ギーとかギッギと公園の雑木林が騒...
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答えなど見つからぬまま山寺の桜紅葉の落ち葉を拾う
令和二年十一月一日
13
桜の葉もだいぶ落ちてしまいました...
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月を待つすすきが原を飛び越えて朝の浅瀬に白鷺は立つ
令和二年十月三十一日
13
川の水はかなり冷たくなったと思う...
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夕焼けに染まったままの熟柿をひととき照らす十三月夜
令和二年十月三十日
16
通りすがりの畑の柿の木に沢山の実...
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秋の野を支配してゆくアワダチ草も月のひかりはやさしく照らす
令和二年十月二十九日
10
今年は川原もセイタカアワダチソウ...
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常緑の垣根に育つ下草にやさしく眠るもみじの手紙
令和二年十月二十八日
11
いつもの通り道の垣根が大きくなっ...
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暮れてゆく窓をみつめてふりかえるノートにおどる今日の足跡
令和二年十月二十六日
7
在宅の仕事では西側を向いて仕事し...
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厳しさにこぶしを握る北風も優しくつかむ蝶の羽ばたき
令和二年十月二十四日
14
河原を散歩していると、まだ蝶を見...
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もめ事のしこりの残る在宅の朝の会議は雨のいろどり
令和二年十月二十三日
12
在宅勤務だと、ひと晩あけて次の朝...
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秋風にそっと芽を出すひこばえを月のひかりは優しく照らす
令和二年十月二十二日
13
稲刈りの終わった田圃にも、ひこば...
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たち並ぶビルの狭間に秋風は気配を消したひとの足どり
令和二年十月二十一日
11
朝の通勤の道で。会社に周りの人通...
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薄絹のマスクしている秋空にそっと流れる枯れ葉のしずく
令和二年十月二十日
10
マスクは当たり前になりましたが、...
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露ひかる今日の朝陽は雲の中 冷たい風に恋しい上着
令和二年十月十九日
9
今朝は、急に寒くなって上着が必要...
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夢うつつ祭り花火の音を聞くドアの外には明るい世界
令和二年十月十八日
3
朝、祭りを告げる花火の音がしてい...
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僕だけの階段のぼりたどり着く小さな部屋にかおる思い出
令和二年十月十七日
11
育った家の階段をふと思い出して。
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朝起きてひとくち含むコーヒーの香りに緩む一昨日の風
令和二年十月十七日
3
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背表紙を静かになぞる疲れ眼に霞んだ文字の金曜の夜
令和二年十月十六日
9
落ち着いて本を読むにはいい季節で...
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ふらふらと秋の蝶舞う草むらで金木犀の香りに出会う
令和二年十月十五日
10
不意に良い香りに気がついて。
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夕焼けに染まる柿の実 揺れている秋風しみるあやしい記憶
令和二年十月十四日
13
初めてきた場所のはずだけれど、な...
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大空を仲間と共に渡りゆく鳥の背中に星は産まれる
令和二年十月十三日
11
会社帰りに明るい星を見つけて。
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