横井 信さん
のうた一覧
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降りしきるお盆はじめの雨の中 歌いはじめる蝉の合唱
令和三年八月十三日
14
雨でも蝉は鳴きだして。
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最後まで任せることの難しさ噛みしめていた奥歯がきしむ
令和三年八月二十五日
14
ひとりで仕事をしていると、歯をく...
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夕蝉のしずまる声に終わりゆく夏の大地の草木がかおる
令和三年八月二十六日
14
今日はずっと家の中。ふいに数日前...
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つゆ草の花は揺れても夏はもう遠くにかすむ半袖のシャツ
令和三年九月八日
14
朝の通勤の時間も半袖ではちょっと...
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稲穂から首を出してる白鷺のじっと見つめる夏の残像
令和三年九月十日
14
田んぼの中を散歩して。
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ほんのりと少し色づく青柿とそっと見上げる夕焼けの空
令和三年九月十一日
14
少し色づいていくのを見てました。...
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道端で雨に濡れてるつゆ草の見上げる空に飛行機の影
令和三年九月十六日
14
朝の駅までの道で。飛行機の音が聞...
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渋柿のたわわにみのる細枝に秋のかおりの風はよりそう
令和三年九月十八日
14
台風が近づく朝に。
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満月の夜を濡らした雨の跡 きらめく道は朝の青空
令和三年九月二十三日
14
夜のうちに雨が降って朝はきれいな...
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稲刈りのすすむ棚田の秋の夜の月のあかりに踊る白鷺
令和三年九月二十四日
14
部屋の窓を全開にして虫の声を聞き...
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ゆっくりと本のページをめくる日の強く弱くと降り続く雨
令和三年九月二十六日
14
雨の音を聞きながら、読書の一日で...
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曇天のビルの狭間の秋風に掴みかけてた夢は逃げてく
令和三年十月九日
14
仕事も一区切り。期待した結果では...
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積み上げた仕事をひとつ振り返る秋の夜空に星の煌めき
令和三年十月六日
14
帰り道で見上げる空に星が綺麗に見...
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ひっそりとローカル線の駅前ののぼりに揺れる名物料理
令和三年十一月六日
14
電車に乗っている人は少し増えてよ...
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街路樹の落ち葉も踊る通勤のやさしく浴びる朝陽のひかり
令和三年十一月九日
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街路樹もすっかり色づいて、足元に...
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山の端に明かりの残る夕暮れの街には冬の風の静けさ
令和三年十一月十三日
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いつもと同じ時間に散歩に出たはず...
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珈琲の湯気でぼやける本の文字しずかにひとり真夜中の部屋
令和三年十二月十日
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最近、仕事の終わりが遅い日が続い...
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満月の東に昇る冷え込んだ冬の梢で百舌鳥は高なく
令和三年十二月十八日
14
ちょっと早いけれど東の空にのぼり...
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読み終えた本の余韻を引きずって真夜中に聞く星のささやき
令和四年三月二十日
14
夜中まで本を読んでいて。
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桜咲く春の朝陽に橙の寒さを耐えた青葉が冴える
令和四年三月三十一日
14
桜も満開です。その向こうで、みか...
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