千野鶴子さん
のうた一覧
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雨の中進む貴方を止めはしないただ一時の傘になれれば
平成二十九年十月十九日
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どうか皆悪い夢など見ぬように眠れぬ夜を祈って過ごす
平成二十九年十月十九日
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さあ何と食べてやろかと棚漁る土鍋の中で新米が待つ
平成二十九年十月十七日
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ドアを開け遂にコートの出番かと吐き出す息の白さに思い
平成二十九年十月十六日
5
急に寒くなりましたね。
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お裾分け芋に林檎に新米に実りと親切並ぶお勝手
平成二十九年十月十二日
11
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あの家はもう帰るとこじゃないのだと「実家に行く」と打ちつつ気付き
平成二十九年十月十一日
7
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あでやかに飾った洋菓子示すのは「色気と食い気は両立しうる」
平成二十九年十月九日
5
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レトルトとインスタントのローテーション腹が満ちれば良いわけじゃないが
平成二十九年十月八日
6
外食→高い 自炊→面倒 とい...
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今日仕事あって良かっただってこの見事な月を見ながら帰れる
平成二十九年十月四日
7
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我は行くわずかな矜恃と強かさ月の光とを夜道の供に
平成二十九年十月四日
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さて何が良いかなこれにしよかなとお酒を選ぶ月見口実に
平成二十九年十月四日
5
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よく噛みもせずに飲み込みふと気づく今年初めてのリンゴだったと
平成二十九年十月三日
6
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暖かさ何で一番感じるか洗濯物の乾き具合で
平成二十九年十月二日
5
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そういえば果物言葉は「誘惑」だ妖しい赤と香りに惹かれ
平成二十九年十月二日
7
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秋晴れにここぞとばかりに大物のシーツ・カーテン洗う休日
平成二十九年九月三十日
7
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すまなさとありがたさとが入り交じる我を気遣う声の温みに
平成二十九年九月二十九日
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「め」と「ぬ」とはまるで違うと発見し書くたび気になる三十路の手習い
平成二十九年九月二十九日
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ボールペン字の講座を受け始めたの...
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もう夏は店じまいだと言う如く朝顔の鉢跡形もなく
平成二十九年九月二十七日
6
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あといくつ私は歌に出来るだろうこの風景をこの感嘆を
平成二十九年九月二十五日
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破裂音不安覚えて外見れば手を振るように花火が開き
平成二十九年九月二十四日
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