空き缶さん
のうた一覧
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散りそめし花は地の禍を知らぬままただつぎの花紡いでる午後
令和三年四月三日
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花は葉に君と話したあの頃も花は黙って見おろしていた
令和三年四月十七日
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ただ君がひだりに座っていてくれたそれだけが宝人生の宝
令和三年四月十九日
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誰にもわからない私の宝
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感性が一致した曲聞くたびに君と見た物聴いてきた音
令和五年三月七日
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流れ星ふたつ見た朝願いごとなんて言う間はないと気付いた
令和二年十二月六日
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夜空ばかり眺めます。
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誰にでもある追憶を無視してはハナミズキのみ淡く輝く
令和三年四月十日
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体感が無いゆえ言葉失いてただ無事なこと祈るばかりで
令和三年五月一日
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蛍光灯あかるく灯る令和にも豊かな里に群れ飛ぶ蛍
令和三年五月二十一日
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闇にある水面映した夜空にはかはず鳴き居りまた夏が来る
令和三年五月二十一日
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田水入る普段の町が逆さまに映る水面に双極の猫
令和三年五月二十二日
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あなたには深く嫌われ過ぎたからぼんやり眺むメルカトル地図
令和三年六月十七日
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上弦の月にすがりしこの想いやはりアンタが好きだったんだ
令和三年十月十五日
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連れ去ってしまいたかったでもそれができず眺める明けの明星
令和四年二月十一日
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君はただ知らぬふりだけしてくれる僕は黙って道化演じる
令和四年十一月一日
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ポケットに手を突っ込んで宙を観る冬の三角黙って観てる
令和四年十一月十八日
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退屈をまぎらす工夫ピーナツの袋ぶちまけひとつずつ喰う
令和六年三月十八日
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朝告げた星の話は内密にあらぬ噂を避けたい保身
令和二年十二月四日
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「人の女房と枯れ木の枝は登り詰め...
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明星が東の空でだんまりで頑張れよって励ましている
令和二年十二月十一日
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ただ君は幸せなまま花筏お堀眺めるただ立ち尽くす
令和三年四月十日
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見たくないニュース見たくもない誌面見たくない顔聞きたくない声
令和三年四月三十日
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