真雪さん
のうた一覧
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いつからか 膝小僧を擦りむかなくなって 人は大人になるのです
平成二十九年九月一日
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肌撫ぜる風が「来たよ」と告げている 何かが始まる九月一日
平成二十九年九月一日
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耳元で あばよと囁き 駆け抜けた 八月三十一日の風
平成二十九年八月三十一日
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忘れられがちな31日目 八月だけは増す存在感
平成二十九年八月三十一日
5
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道端のカエルの骸の花束の 優しさそっと拡散されてく
平成二十九年八月三十一日
5
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死にたいと 星に願ったその後に ミートソースのパスタを食べる
平成二十九年八月三十日
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痛いのや 苦しいのが 嫌なのです 死ぬこと自体は 嫌じゃないです
平成二十九年八月三十日
5
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この柵を越えてドボンと海に消え 生まれた証も消したい衝動
平成二十九年八月三十日
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ピアノ 英語 たくさん食べること 無理。 昔できて今できないこと。
平成二十九年八月二十九日
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言の葉を 研ぎ澄まそうとする様は デッサンにも似て 詠み詠い詠む
平成二十九年八月二十八日
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大嫌いから大好きになったもの 僕の場合はチョコミントアイス
平成二十九年八月二十八日
4
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八月の 無人校舎は影法師 待ち人夢に見密かに微睡む
平成二十九年八月二十八日
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若さとは 青さ際立つ 夏空に 負けないくらい 笑えることだ
平成二十九年八月二十六日
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カゲロウの向こうで揺れるシャボン玉手を伸ばしたら何もなかった
平成二十九年八月二十五日
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この世の果ての動物園見るものも見られるものも白昼夢の中
平成二十九年八月二十四日
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水銀の主成分は笑うことしか許されないピエロの涙
平成二十九年八月二十四日
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帰省して 畳に寝転び 思い知る ここがあたしのパワースポット
平成二十九年八月二十二日
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通学路 アスファルトの陽炎が 幼い日々の幻見せる
平成二十九年八月十七日
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月光の道路で踊るバレリーナ野良猫だけがそれを見ている
平成二十九年八月十七日
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ブランコを 午前3時に漕ぎましょう きっと月まで届くと信じて
平成二十九年八月十六日
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