おぢ丸 さん
のうた一覧
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いさぎよく冬脱ぎ捨てる少女たち春より先に花色となる
平成二十一年三月十九日
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惜しまれることなく冬は忘れられ置き去りとなる片手袋のある
平成二十一年三月十八日
8
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我かつて父をも打ちて新宿上野放蕩無頼の道に入りたり
平成二十一年三月十五日
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かつて我父をも打ちて放蕩の道に入りたり虚飾の街の
平成二十一年三月十四日
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父喜寿の日に詠む
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君たちの命の記憶を刻まれて毎日を生きる 時が来るまで
平成二十一年三月十二日
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添うことの叶わぬ場所に君はいて君あればこそ人の掌となる
平成二十一年三月九日
3
本歌 連なれる五本の指の一本は...
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石ころが蹴り飛ばされるその先の俺の明日は変わるのだろうか
平成二十一年三月七日
7
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街灯のひかりの作る円錐の中だけにある雪のプリズム
平成二十一年三月五日
7
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逢えぬともずっと家族でいたいから使い続ける液体アリエール
平成二十一年三月五日
2
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喪った時の粒子を掻き集め青いインクで書き留めている
平成二十一年三月三日
9
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二歳と四歳で逝きし幼らの墓前に歌う アンパンマンの歌
平成二十一年三月二日
6
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ツイードの上着は奥に押し込まれ春の後姿をみている
平成二十一年三月二日
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ひと冬の憂いと共にフリースを脱ぎ捨ててみるそこは気分で
平成二十一年三月一日
3
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モノクロの写真のなかのほほえみの理由を知りたい君に触れたい
平成二十一年二月二十八日
3
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君の名をつぶやいてみる二度三度ふつうの響きだけど特別
平成二十一年二月二十八日
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